福岡の看護師が「カルテ画像」SNS掲載→病院謝罪 対象は患者1人...懲戒解雇も「十分考えられる」が検討中

   病床数130床を備える佐田病院(福岡市中央区)が2026年3月23日、看護師がSNS上に入院患者1人の「カルテ画像」を掲載し、個人情報を漏洩させる事案が生じたと公式サイトで発表した。なぜこんなことが起きたのか。病院に詳しい経緯を取材した。

  • 写真はイメージ
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  • 福岡市にある佐田病院(c)Google
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  • 佐田病院による2026年3月23日の発表
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  • 佐田病院による2026年3月23日の発表
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初めてのケース、本人は「ものすごく反省」

   佐田病院の公式サイトでは23日に院長名義で、入院していた患者1人に関して、看護師によるカルテ記載内容が漏洩したと発表があった。「現時点で情報流出による被害等は確認されていませんが、当該患者およびご家族の方に対し、ご迷惑をおかけしたことをお詫びするとともに、個人情報の取り扱いにかかる適切な管理を徹底し、再発防止に努めてまいります」と謝罪している。

   発表によると、6日に看護師が「SNS限定公開機能」を用いてカルテ画像を含む投稿をした。その後、22日22時頃に「SNS上の第三者アカウントによる投稿(いわゆるまとめ的な投稿)を通じて、本件を病院として把握し、当該看護師へのヒアリングを行った」。23日朝に再度のヒアリングを行い、同日午後、患者の家族に説明と謝罪をしたという。

   再発防止策については、「院内全職員に対し、個人情報の適切な管理および取り扱いについて、改めて周知徹底を図り、更なる体制整備を含めた具体的な再発防止策を専門家の意見も踏まえ検討してまいります」と報告した。

   一連を受けてXでは、「コンプラどうなっとんのよ」「再発予防は当たり前!当事者への処分はないの?」といった声も広がっている。

   看護師の動機は何だったのか。佐田病院の事務担当は24日にJ-CASTニュースの取材に応じ、聞き取りに対して本人は「つい、やりました」などと説明したと答えた。病院の調査では「初めてのケース」で、「本人はものすごく反省していて、こんな大きなことになるとは思っていなかったみたいで、今は憔悴しきっている」ともいう。

「院内規定にはすごく反する」弁護士交えて処分検討中

   事務担当によると、看護師は電子カルテの一部表示画面を印刷し、夜勤を終えて帰宅後、持ち出した紙を撮影してインスタグラムのストーリーズに投稿したという。

   投稿の公開範囲は「40人ぐらいの閉鎖的なグループ」で、「医療従事者、看護学校の同期生の人たちも多くいるらしく、『仕事の話とかの中でつい出してしまった』という風に言ってます」と説明している。グループ内の誰かが、拡散力があるようなフォロワーの多いSNSユーザーに情報提供したことで、広く知られる事態になった。

   看護師への懲戒処分については、「個人情報保護違反とかSNSの使用に関する違反とか、院内規定にはすごく反するところが沢山あって、懲戒解雇とかいうことも十分考えられる」と説明した。

   一方で、23日に院長や看護部長らで退院した患者の家を訪ねたことを振り返り、

「その時に謝罪は受け入れていただいて、ご家族の方から『入院中は看護婦さんが大変なのがよく分かったし、看護婦さんの処分は望みません』と言われました。ただ処分はしないといけないと思いますので、どの処分が適当なのかは、いま弁護士を入れて話し合い中です」

とした。家族の対応には「ありがたいことにそう言っていただいて、恐縮しました」とも。同院は再発防止チームを立ち上げて取り組みを進めているとしている。

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