イラン情勢をめぐって国際海事機関(IMO)はホルムズ海峡に「安全回廊」を確保すべきだと提案した。ペルシャ湾で足止めされている船員約2万人を救出するためとされる。2026年3月26日放送の「大下容子ワイド!スクランブル」(テレビ朝日系)は「安全回廊」を話題にしたが、実現の可能性はあるのか。ホルムズ海峡の安全航行確保に国々が声を上げるIMO提案に対してイラン政府は「非敵対的な船舶はイラン当局と連携すればホルムズ海峡を通過できる」とIMOや国連安全保障理事会に返答を寄せている。一方でイラン革命防衛隊がホルムズ海峡のララク島を経由する「安全回廊」と称する水路を設置したという報道もある。ホルムズ海峡の安全な航行を確保するための適切な取り組みに貢献する用意があるとイギリスや日本など30カ国が参加表明、日本はマレーシアやフィリピンにも共同声明に協力を呼びかけているが、慶応義塾大学教授の中室牧子さんは「IMOの動きと、日本がイギリスと一緒に発表する共同声明に共通しているのは、多国間で調整して安全確保をしていこうという動きだ。一方でイランの革命防衛隊が独自回廊を作って自国主導で影響力を高めたいという動きもあるので、誰がホルムズ海峡のルールを主導するのかという主導権争いも起きている状況だろう」と話す。イラン革命防衛隊の真意がつかめないジャーナリストの柳澤秀夫さんは「日本はイラン外相のアラグチさんとかなり頻繁にコンタクトしているようだが、一方の革命防衛隊の中でそういう話が共有されているのか、全く別で動いているのか、そこいらが見えない。日本の立ち位置として難しいと思うが、アジアの中で中東からの原油に依存している東南アジア各国と、それに中国がこの枠組みの中にうまく入って役割を担ってくれたら、イランとの安全回廊の設置についても更に新しい道が見えてくるような気がする」と話した。手っ取り早い安全回廊の確保は、この戦争をやめさせることではないのか。(ジャーナリスト佐藤太郎)
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