繁華街では、飲食店の料金トラブルや、いわゆる「ぼったくり」に関する注意喚起が後を絶たない。マッチングアプリをきっかけとした被害も指摘されており、トラブルの手口は巧妙化している。
マッチングアプリで知り合った女性と会い、思わぬ高額請求に直面したという男性がいる。田中直人さん(仮名・30代)は、数年前に東京の歌舞伎町で苦い経験をした。
女性に案内された雑居ビルのバー
当時、田中さんは試しにマッチングアプリを利用していた。そこでマッチした女性と、歌舞伎町の近くで待ち合わせることになった。
「その頃、歌舞伎町での事件のニュースを見ていて、少し怖いなと思っていたんです」
女性と合流すると、「友達におすすめされた店がある」と話し、近くの雑居ビルへ案内された。エレベーターで上がった先には、小さなバーのような店があったという。
店内でメニュー表を見ると、小さなグラスのカクテルが2000円、軽食も1000円前後と、全体的に価格は高めの設定だったそうだ。
「少しだけ飲んで、別の店に行けばいいかなと思っていました」
しかし女性は、入店後次々と注文を始めた。
「お酒、甘いのください」
メニューにない注文にも、店員は戸惑う様子を見せずに対応していたようだ。田中さん自身は、ウーロン茶1杯を頼んだだけだった。