「『あ、これはハメられたんだろうな』と思いました」
しばらくして会計を求めると、提示された金額は合計で7万円だった。
「さすがに間違いだと思いました。でも店側は、『メニュー通りです』と説明してきました」
田中さんは手持ちの現金がなかったため、女性のカードでの支払いを提案。しかし店側は、「カード端末が故障している」と説明した。結局、黒服の男性に付き添われ、近くのATMに向かうことになった。
「この時点で、『あ、これはハメられたんだろうな』と思いました」
黒服の男性はもう1人いて逃れるようなことはできず、最終的に合計7万円を支払った。店を出る際、店員は深々と頭を下げたそうだ。
その後、女性とはアプリ上でのやり取りが続き、「半額返す」との連絡もあった。しかし実際に払われることはなく、アカウントもほどなくして削除されていた。
「勉強代を払ったと思うしかないですね。危険な事件に巻き込まれなかっただけよかったのかもしれません」
繁華街では、客引きや知人の紹介をきっかけに飲食店トラブルへ発展するケースもある。料金体系が不明確な店舗や、初対面の相手に勧められた店に入る際は、事前に十分な確認が求められる。