全国チェーン「さかい珈琲」FC加盟店で「障害福祉施設」 店長語る、「サービスの質」と「福祉」の両立への模索

「お客様から障害者施設と思われたらダメ」

   一方で、「さかい珈琲」のブランドを守ることも大切だ。川邊さんは、「ソフト面、つまり中身は障害者施設でなければならない。でも、外から見た時に、お客様から障害者施設と思われたらダメだと思っています」と話す。

   紀の川店のメニュー価格は、全国の他の店舗と同一基準だ。就労継続支援A型事業所だからと安くしているわけではない。

   川邊さんは、「お客様からは(他店舗と)同等の金額をいただいていますので、就労支援の施設だから質が落ちてもいいという理由にはなりません」と話す。

   フランチャイザーによるクオリティチェックも、商品の盛り付け方や提供スピード、清掃など、他店舗と同じ基準で受けている。客からは、「障害のある人が働いているとは思っていなかった」と驚かれることが多いという。

「『障害のある方だから仕方がないよね』と言われるお店にはしたくないです。そのためには、利用者さんには最初は高く感じるハードルを超えてもらう必要がありますが、日々考えて営業しています」

さらに川邊さんは、次のように思いを語った。

「『障害のある方だからできない』とか『障害があるけれども頑張ってる』といったように、『障害のある方だから』という言葉が好きじゃないんです。飲食店でお客様に料理を提供し、良い時間を過ごしてもらうというなかで、障害者だから、健常者だからというのは何も関係のないことだと思っています。障害の有無によって分け隔てることのない、そういう理解が世の中に広がればいいなと思っています」
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