「人道的にあり得ないずさんな対応」 中道・泉氏も辺野古「抗議船」団体に憤り

   中道改革連合の泉健太衆院議員が2026年4月22日に行われた衆院文部科学委員会で、3月16日に起きた沖縄県・辺野古沖の転覆事故で同志社国際高校(京都府)2年の武石知華さん(17)が亡くなった事故をめぐり、「人道的にあり得ないずさんな対応」と怒りを示した。

  • 衆院文科委で質問に立つ泉健太議員(写真は泉氏のXから)
    衆院文科委で質問に立つ泉健太議員(写真は泉氏のXから)
  • 事故は名護市辺野古沖で起きた
    事故は名護市辺野古沖で起きた
  • 衆院文科委で質問に立つ泉健太議員(写真は泉氏のXから)
  • 事故は名護市辺野古沖で起きた

「本当に、我々にとっても全く他人事ではなく......」

   この事故では、同志社国際高校の生徒ら21人が乗った2隻のうち、「不屈」が転覆した後、助けに向かった「平和丸」も転覆した。不屈の男性船長(71)と平和丸に乗っていた武石さんが亡くなっている。

   武石さんの遺族は17日、「辺野古ボート転覆事故遺族メモ」のnoteアカウントを更新し、同校やツアー会社は遺族に会って対応したと明かした上で、「平和丸の船長、乗組員、ヘリ基地反対協議会その他の関係責任者達」からの接触はなく、直接の謝罪や手紙、弔電などの対応もなかったとしていた。

   泉氏は質問でこの事故について、「これは本当に、我々にとっても全く他人事ではなく、私もちょうど同い年で京都で子どもを私学に通わせている。親の気持ちに立てば、もう何とも言いようがない」と語り、「おそらく、もう事故から1か月たったが、未だに信じられないという気持ちでしょう」と遺族をおもんぱかった。

「当事者が全て善人かどうか分かりません」

   そうした上で、「文部科学省あるいは京都府、当事者である同志社大学学校法人、国際高校、そして東武トップツアーズ、ヘリ基地反対協議会......こういったところが住み隠さず真実を述べて、ご遺族と事故に向き合って真相を明らかにする(必要がある)」と関係者に真摯な対応を求めた。

「『再発防止』と言いますが、亡くなられた方は戻ることはありません。可愛いお嬢さんは戻ることはありません」

   さらに、「当事者が全て善人かどうか分かりません」とし「どこかに過去のいきさつを閉じ込めたり、明かさなかったりする可能性もあります」と疑念も口にした。

   この事故では船長も亡くなっていることから、「特に同志社国際高校と沖縄のヘリ基地反対協議会のやりとりのついては、現にやりとりをしていたであろう1人の船長が亡くなっている。すると、本来知りたい真相をすべて知ることはできないのかもしれない」とも指摘している。

文科相も「ご遺族の書かれたnoteも全て目を通させていただいている」

   泉氏は、文科省が24日に学校法人同志社に対する聞き取り調査を行うことに触れ、松本洋平文科相に向け「周辺情報を含めて、亡くなった人間に何かを押しつけるなんてことはあってはならないし、そういうことがないような観点・視点を持って、厳しく真実を明らかにしていただきたい。切に、京都府と文部科学省にお願いをさせていただきたい」と呼びかけた。

   松本氏は「私も子どもを育てる父親という個人の立場からも、今回の件、大変強く思うところがある」と返答。

   「ご遺族の書かれたnoteも全て目を通させていただいている」と明かし、「文部科学省として、私、大臣としても、本件に対してしっかり対応して参りたい。そのような決意を持っている」と語った。

   泉氏は同日、Xを更新し「衆院文科委で質問。同志社国際高校研修旅行の辺野古での転覆死亡事故について、文科省と京都府の調査で経緯の解明が完全に行われるよう留意点を指摘しました」と質疑を振り返った。

   「子供を高校に通わせる一人としてあまりに辛く、悲しみに堪えません」とつづり、「船を出したヘリ基地反対協議会が初動でご遺族に直接のお詫びもせず、寄り添わなかったことにも怒りを覚える。人道的にあり得ないずさんな対応」と怒りをあらわにしている。

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