井上尚弥VS中谷潤人 「中谷陣営は必ず仕掛けてくる」識者展望...実力では井上優位も、あなどれない中谷の「決定力」

「井上選手の体が温まっていない時に攻めるのも面白い」

   井上は、24年5月のルイス・ネリ戦で、初回にプロ初のダウンを喫した。ネリの左フックをまともに受けて倒れたが、その後、3度ダウンを奪って6回TKO勝利を飾った。25年5月のラモン・カルデナス戦では、2回に左フックを食らいダウン。この試合も、ダウンを奪い返して8回TKOで勝利した。

   2度のダウンに共通しているのが、試合序盤に左フックで倒されたことだ。

   このような経緯を踏まえ、金平会長は「中谷選手の陣営は必ず仕掛けてくる」と指摘し、こう続けた。

   「特に序盤。倒されるリスクを冒して、どこでいくか。井上選手の体が温まっていない時に攻めるのも面白い。だが、リスクは相当ある。井上選手は序盤強い。特に、1ラウンド、2ラウンドが非常に強い。中谷選手はここで、ひと山作るか。そういうタイミングで打っていくと思う。中谷選手と陣営が、ダメもとで『勝負しよう』となったら、そこに勝ち目が見えてくるかもしれない。そうでないと勝ち目がなくなってしまう」

   井上は世界4階級を制覇し、その中の2階級で4団体王座を統一した。一方の中谷は、世界3階級を制覇し、井上よりも5歳若い。

   金平会長は、両者のキャリアを比較し、次のように持論を展開した。

   「両選手の現時点での実力でいうと、中谷選手が伸び悩んでいるというよりも、井上選手がなお強しという感じだと思います。底がまだ見えない。判定でも十分に勝てる技術を持っている。オリンピックのメダリスト相手にも、何もさせずに完封してしまう。アマチュアでキャリアのある選手に対しても、すごい勝ち方をするので、どのような選手にとっても難攻不落である」

   一撃必殺の強打を誇る井上と中谷。勝負はKO決着か、それとも判定までもつれ込むのか。日本が誇る両雄の対決に、世界中のボクシングファンが注目している。

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