FIFA(国際サッカー連盟)は試合中の相手選手との口論で、口を隠した選手を一発退場(レッドカード)にするルールを新たに作ったが、東京大大学院の斎藤幸平・准教授は「FIFAはほかにもまだやることがある」と注文を付けた。選手がユニフォームを引っ張って口を覆うのは、多くは差別的な悪態を隠すためで、FIFAのインファンティーノ会長は「言うべきでないことを言うのでなければ、口を覆う必要はない」としている。第1回の受賞者はトランプ大統領斎藤准教授は2026年4月30日放送の「news23」(TBS)に出演、「1歩前進したところもあるが」としつつ、こう苦言を呈した。「去年(2025年)FIFAが新設した『FIFA平和賞』っていうのがあって、第1回の受賞者はなんとアメリカのドナルド・トランプ大統領なんですけど、(彼は)差別的発言を繰り返している人物です。FIFAは政治的な中立に反して、そういう平和賞を与えたというのは、私は恥ずべき行為で、むしろ撤回すべきものだと、今でも思っています」ピッチの外でも人種差別をなくす努力をトランプ氏への授与については米国のメディアも、6・7月開催の北中米大会の「開催国の1つである米国のトップへの露骨な忖度(そんたく)ではないか」と批判していた。斎藤准教授は「ピッチの中はもちろんそうなんだけど、ピッチの外でもFIFAはしっかり人種差別をなくす努力をしてほしいと思いますね」と話した。トランプ大統領にこそレッドカードを突き付けるべきではないのか。(シニアエディター 関口一喜)