コメ騒動が思い出されるナフサの「目詰まり」 高市首相の号令で解消できるか、経産省も本気度が試される

中東以外からの輸入が急増していると強調するが

   ナフサに関しては、ポリエチレンなどの中間段階の化学製品も含め、在庫は間違いなく存在すると経済産業省は言う。不足感が出ている理由として、流通の各段階でそれぞれの事業者が不測の事態に備え、少しずつ過剰な在庫を抱えているため、とみる。コメと違って当面の必要量は確実にあるというのだ。

   ナフサの調達先は、中東が4割、国産が4割、その他地域が2割となっている。高市首相は30日、米国やアルジェリアなど中東以外からの輸入が急増していることを強調している。ナフサ由来の化学製品について「年を超えて供給を継続できる」と明言した。さらに関係大臣に対し、「所管業界の方々に十分ご理解いただいたうえで、前年同月量を基本とした調達を行っていただくよう徹底的な周知・広報を」と呼びかけた。

   これによって、ほんとうに「目詰まり」は解消するのか。各事業者が不安に駆られることなく、従来通りのビジネスを続けることができるのか。経済産業省はホームページに「中東情勢関連対策ワンストップポータル」を作って国民に情報提供しているが、令和のコメ騒動の二の舞になることはないのか。国際情勢も絡んでいるだけに政府や経産省の実力が試されそうだ。

(経済ジャーナリスト 加藤裕則)

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