「富裕層のクルーズ船を禁止すべき」――新しい社会主義の道を説く東京大の斎藤幸平・准教授らしいちょっと乱暴なコメントだった。大西洋の島々をめぐるクルーズ船で発生したハンタウイルス感染で、WHOは5人の感染を確認し、ほか3人に感染の疑いがあると発表した。また、死亡したオランダ人女性に付き添ったKLMオランダ航空の客室乗務員が感染した可能性があるという。感染者が増える可能性も「news23」(TBS系)は2026年5月7日放送で「集団感染か」と取り上げ、小川彩佳キャスターは「WHOのテドロス事務局長によりますと、ハンタウイルスの今回のアンデス株の潜伏期間は最長6週間で、それを考慮すると、さらに多くの感染者が今後報告される可能性があるということです」と伝えた。大西洋を縦断しながら、自然や野生生物との触れ合いを楽しむこのクルーズは、アルゼンチンを出発してアフリカ沖のカーボベルデ共和国に向かう35日間の遊覧航海だった。バードウォッチング中にネズミなどに接触かAP通信によると、死亡したオランダ人夫婦は、アルゼンチンでバードウォッチング中にごみ埋め立て地を訪れ、そこでネズミなどに接触して感染したようだ。斎藤氏はばっさりこう切り捨てた。「まだパニックになる必要はないと思うんですけど、クルーズ船は結局、富裕層が乗って、CO2もバンバン出して、自然に触れ合って感染するみたいな......。クルーズ船、私は禁止すべきだと思うんですけど」たしかに、庶民には縁のない贅沢なクルージングだ。しかし、富裕層も庶民もウイルスには同じように感染する。斎藤氏は「コロナの時と同じようにならないように、まずはしっかり隔離して、何とかこのウイルスをここで閉じ込めてほしいなというふうに思います」と語った。(シニアエディター 関口一喜)
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