電車や新幹線では、座席の使い方をめぐるトラブルがたびたび起きている。とくに長距離移動では、隣席との距離が近いぶん、小さな行動でも大きなストレスにつながることがある。
都内在住の中村彩名さん(仮名・30代)は、関西方面から東京に向かう新幹線で、思わぬ出来事に直面した。
不自然な姿勢で移動する羽目に
仕事が多忙のため寝不足が続く中、中村さんは、少しでも休もうと指定席を予約して乗車した。車内で仮眠を取るつもりだった。
「移動中くらいは、ゆっくりできると思っていました」
しかし、座席に着いた直後、その期待は崩れたそうだ。隣に座っていた中年男性が、足を大きく広げていたのだ。
三列シートの中央席に座る男性の足は、通路側にある中村さんのスペースにまで入り込んでいたという。
「普通に座ることができなくて、体を斜めにするしかありませんでした」
片足を通路側に出すような不自然な姿勢が続き、次第に疲労感も増していったようだ。
「指定席の料金を払っているのに、どうしてこんな状態で我慢しないといけないのかと思いました」
その後も状況は改善されず...
中村さんは通りかかった車掌に、席の移動ができないかを小声で相談した。すると......。
「席を移動することはできません」と言われたそうだ。
その後も状況は改善されないまま、男性はさらに足を広げ、前の座席に足を乗せるような姿勢を取ることもあったという。
「このまま東京まで続くのかと思うと、つらかったです」
中村さんは再び車掌に声をかけた。
「お願いですから、席を変えてください!」
すると車掌は、一度その場を離れた後、別の座席に案内したという。しかし、「本当は、交換できないんですけどね」と言われ、そのやり取りの印象も残ることとなった。いずれにしても、新幹線のように限られた空間では、乗客同士の配慮が快適さを左右する。マナーには注意が必要だ。