東大「五月祭」爆破予告で途中中止...「多数の企画団体に損害・影響」と大学回答 「具体的な支援の検討」には至らず

   東京大学の学園祭「五月祭」が2026年5月16日午後から全ての企画を中止したことを受け、企画を出展した団体の経済的損失などを心配する声がSNS上で相次いでいる。

   同学の本部コミュニケーション戦略課は19日夕、「多数の企画団体に損害・影響が生じております」とJ-CASTニュースの取材に説明した。もっとも、回答時点では、大学側は具体的な損害・影響を把握できておらず、具体的な支援の検討にも至っていないと明かした。

  • 東京大学「本郷・弥生キャンパス」の安田講堂
    東京大学「本郷・弥生キャンパス」の安田講堂
  • 東京大学「五月祭」の公式Xアカウント(@gogatsusai)より
    東京大学「五月祭」の公式Xアカウント(@gogatsusai)より
  • 東京大学「本郷・弥生キャンパス」の安田講堂
  • 東京大学「五月祭」の公式Xアカウント(@gogatsusai)より

ルールなどの見直しは?「具体的な検討はこれから」

   五月祭を運営する学生団体「五月祭常任委員会」は16日午後にXを更新し、本郷・弥生キャンパス(東京都文京区)の各所に爆弾を仕掛け、五月祭の期間中に爆破するとの犯行予告があったと報告。「安全を確保することが困難である」と判断し、全ての企画を中止すると発表した。

   この日は参政党・神谷宗幣代表らの講演会が予定されていた。だがSNS上では、神谷氏が差別的な発言を繰り返しているとして一部から抗議の声が上がっていた。企画した政治サークルも16日午後、講演会の中止をXで報告していた。

   翌17日、五月祭の2日目は、「キャンパスの安全が確認された」として開催された。安全対策を強化するため、一部の門を閉鎖し、来場者や企画の関係者など全員を対象に手荷物検査を実施すると公式サイトで発表していた。

   1日目の途中中止を受け、影響があったようだ。クイズ番組「東大王」のレギュラーとして出演していた、東大農学部の女性は17日、自身も参加する企画で40万円の負債が発生するとXで報告。そのほかにも、東大の学生とみられるXユーザーが経済的に大きな損害があったと訴える複数の投稿が拡散している。

   SNS上では、企画を出展した団体の経済的損失に対し、「赤字が救済されることを祈っています」「本当にお気の毒だったな...」「赤字だと可哀想」「こういう学生の普通の展示が大赤字になるのが許せない」などと心配する声が相次いでいる。

   東大の本部コミュニケーション戦略課は19日夕、「ご心配いただいているように、五月祭第1日目の中止により多数の企画団体に損害・影響が生じております」と取材に説明。もっとも回答時点では、「具体的な損害・影響の把握および具体的な支援の検討には至っておりません」とした。

   今回の経緯を踏まえて、ルールなどを見直す方針はあるのか。

   同課は、「五月祭は、学生の自治と自主という観点を最重要視し、学生によって構成される主催団体である五月祭常任委員会が運営しています」と説明した上で、「同委員会においては、今回の経緯を踏まえ、ルール等の見直しについて今後検討がなされるものと思っております」と回答。

   続けて「大学としても、今回のような事態を再び招くことのないよう、同委員会と連携していきたいと考えております」とし、「具体的な検討はこれからになります」と述べた。

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