千葉県知事、Xでバズり中の「千葉県の道路」めぐる不満に反応 背景に「成田空港闘争」も

   千葉県の熊谷俊人知事が2026年5月24日、Xで話題を集めていた「千葉県の道路」をめぐる取り組みについて声明を公開した。

  • 千葉県の熊谷俊人知事(2026年1月撮影)
    千葉県の熊谷俊人知事(2026年1月撮影)
  • 千葉県の道路事情の悪さは成田空港闘争も影を落としていた
    千葉県の道路事情の悪さは成田空港闘争も影を落としていた
  • 千葉県の熊谷俊人知事(2026年1月撮影)
  • 千葉県の道路事情の悪さは成田空港闘争も影を落としていた

「信じられないぐらい不便な道路しかない」

   発端となったのは、一般のXユーザーによる千葉県内の一部地域をめぐる問題提起だった。

   柏市から市川市、船橋市、千葉市の一帯を赤く塗った地図の画像を添え、「濃い赤で塗った地域は用がないなら決して車で近付いてはならない」とした投稿は、9100件以上リポスト(拡散)され、1000件を超える返信が寄せられた。

   千葉県在住者からは、「区画整備がゴミすぎてあまりに渋滞が多い 信じられないぐらい不便な道路しかない」「よく事故んないなレベルの狭道がありすぎるし、意味不明なとこで一車線に合流とかある」など、不満の声が相次いだ。

「このエリアの最優先課題の一つが道路整備であることは今の県政は十分に認識」

   熊谷氏はこの投稿を引用し、「千葉県の道路についてX上で話題となっているようですが、現在の県政が当該エリアを含め、県北西部の道路整備を強力に進める方針であることをお伝えしておきます」と反応。「私自身も先の知事選でその旨を明記した公約を示し、新規事業化を進めています」とした。

   不満の声を受け、「もちろん、既に密集した市街地の中で道路整備を進めるのは容易ではありませんし、県だけで解決できるものではありませんが、このエリアの最優先課題の一つが道路整備であることは今の県政は十分に認識しています」とした。

「成田空港闘争の関係で収用委員会が長らく機能不全に陥り......」

   熊谷氏は、こうした道路整備に関する問題が発生した理由についても説明している。

「千葉県は1都2県と比べ、人口に対して面積が広く、道路整備の必要な総延長が長いこと、成田空港闘争の関係で収用委員会が長らく機能不全に陥り、土地収用を活用できなかったこと、東京に近いエリアに政令市が無く、主要道路を県が整備するしかなかった(政令市は独自に財源を確保し、主要道路の整備が可能)等の要因が挙げられます」

   熊谷氏が理由のひとつとした「成田空港闘争(三里塚闘争)」は、1960年代から続く空港建設への猛烈な反対運動のことだ。88年には反対派による収用委員への襲撃事件が発生し、委員全員が辞任。これにより千葉県の土地収用手続きが約16年間にわたり完全にストップした経緯がある。

「これまでの県政以上に県北西部の道路整備を進めていきます」

   今後については「いずれにしても各地域の渋滞解消と安全確保、産業振興等のために、国や関係市と連携しながら、これまでの県政以上に県北西部の道路整備を進めていきます。もちろん、地権者の協力が不可欠です」とつづった。

   熊谷氏の投稿には、「北千葉道路の鎌ヶ谷~外環までをなるべく早く完成させれば、京葉道路と湾岸道路の交通が分散され、慢性的な渋滞が減る」「道路整備はどう考えても何十年かかる もしくはそもそも不可能なので最優先で信号機の調整お願いします」など、具体的な対応を求めるリプライが多数寄せられている。

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