クリントン時代、日本が無視された苦い経験
米中関係の改善による影響は経済関係の変化だけにとどまらない。日米関係自体にも影響してくるという。
「こちらは、日本にとっていいことはあまり起こってこない。1998年のジャパン・パッシング、当時はクリントン大統領だったが、アジア歴訪はまず日本に立ち寄ってから中国に行くのがそれまでの慣例だった。しかし、この時は日本に来ないで中国にだけ行った。日本政府にも当時衝撃が走り『同盟軽視だ』という話になった。今回も、そんなことになりかねない。日本が無視される存在、どうでもいいやという存在になってしまうことを非常に懸念している」という。
当時の日本といえばバブル崩壊で景気が低迷、米中接近による「アメリカの日本軽視」が長期不況の一因になったという見方もあった。
「9月末に習近平氏がアメリカに来るとトランプ氏が発表した。これからの4か月間が、日本が生き残れるかどうかのラストチャンス。ここでどれだけ高市政権が同盟トランプ氏との関係をもっと強くすることが出来るのか、また、中国との関係改善ができるのか、もし失敗すると日本はかなり厳しい状況に追い込まれる」と、峯村さんは懸念を示した。
(ジャーナリスト 佐藤太郎)