橋下徹氏「憲法は何なのか理解していない国会議員多かった」
5月14日の衆院憲法審査会では、緊急時の国会議員の任期延長について、自民党が「概ね合意が得られる」と主張、日本維新の会などが早期の条文化を要求したのに対し、野党からは緊急時に政府の権限を強化する「緊急政令」に慎重な意見が相次いだ。
しかし、木村草太・首都大学東京教授(憲法学)は、「改正する必要はなく、乱用の危険が大きい」と断言する(共同通信)。
「現行憲法は、参院の緊急集会の制度を設けているから、選挙中に緊急事態が起きても議会は活動できる。法律の範囲で政令を定めることも既に認めている」という。逆に、わざわざ「緊急政令」を定めることは、「他の政令ではできないことをできる規定」として使われる危険がある、と木村教授は指摘する。
橋下徹・元大阪府知事・市長(弁護士)は、「憲法というものは何なのかを理解していない人たちが、国会議員に多いんだと衝撃を受けました」という。橋下氏は、現在連立政権を形成する「日本維新の会」の前身「大阪維新の会」を立ち上げた。安倍政権で集団的自衛権が議論された2018年に、木村教授と対談した共著「憲法問答」でそう語っている。
「維新の会の国会議員と話をして驚いた。議員なのに憲法の教科書で、薄いものすら読んでいない」と橋下氏は対談で話している。「維新の会では、リクルートのプロセス(議員候補への採用)で、憲法の知識を考慮していなかったんですか」と木村教授に問われたのに対し、橋下氏は「まったく考慮していなかったですね。正直、時間的余裕がなく、試験をやるほどのマンパワーもありません」と。ただ、その後設置された憲法審査会で議論が始まると、「すごい機能してきている。やっと政治家が憲法の議論をするようになった」(22年、フジテレビ)と期待を述べた。