「追加費用が100万円近くになる」 新築を建てるため「築120年の義実家」を解体すると...思わぬ事態で誤算

   住宅の新築やリフォームでは、工事開始後に想定外の追加費用が発生することもある。

   国民生活センターによると、2024年度の「訪問販売によるリフォーム工事」に関する相談件数は9820件にのぼっており(2025年8月1日発表)、工事中の追加費用や予期せぬトラブルに戸惑うケースがみられる。

   藤原美咲さん(仮名・30代)は、数年前、義実家の建て替え工事で思わぬ事態を経験した。

  • 義実家の建て替え工事で思わぬ事態に…(写真はイメージ)
    義実家の建て替え工事で思わぬ事態に…(写真はイメージ)
  • 義実家の建て替え工事で思わぬ事態に…(写真はイメージ)
    義実家の建て替え工事で思わぬ事態に…(写真はイメージ)
  • 義実家の建て替え工事で思わぬ事態に…(写真はイメージ)
  • 義実家の建て替え工事で思わぬ事態に…(写真はイメージ)

解体後に判明した「巨大な空洞」

   当時、藤原さん夫婦は、義実家の敷地内に新築を建てる計画を進めていた。解体することになったのは、築120年ほどの古い木造住宅だった。

「家自体が少し傾いていて、いつ崩れてもおかしくない状態でした」

   事前に業者からは、「古い家なので、多少追加費用が発生する可能性があります」と説明されていたという。

   住宅ローンや今後の生活費も考え、ある程度余裕をもった予算を組んでいたことから、そこまで大きな問題になるとは思っていなかったそうだ。

   ところが、解体工事が始まって数日後、業者から連絡が入った。

「家の下に、大きくて深い空洞があります」

   最初は意味が分からなかった。

   現場で説明を受けると、昔の住宅には現在のようなしっかりした基礎がないケースもあり、義実家は、地面を掘ると空間ができてしまう構造だったそうだ。

「このままでは新築を建てられず、大量の土を入れて埋め直す必要があると言われました」

大量の廃棄物も発見...追加費用は100万円近くに

   さらに、空洞の中からは、割れた茶碗や古いゴミのようなものも大量に見つかったそうだ。

「昔は、不要になったものをそのまま埋めていたみたいで、想像以上にいろいろ出てきました」

   その処理費用も追加で発生すると説明されたという。そして、土の追加や廃棄物処理などを含めた見積額を聞き、藤原さん夫婦は驚いた。

「追加費用が100万円近くになると言われて、『そんなにかかるの?』と顔を見合わせました」

   その時点で、すでに解体工事は進んでおり、新築計画を止めることは難しかったようだ。とくにつらかったのは、「家を建てる」という契約の途中で、突然予想外の出費が発生したことだった。

「工事が進むたびに、『また追加費用が出るのでは......』と不安になっていました」

   無事に新築も完成したものの、藤原さんは、「古い家は解体して初めて分かることがある」と実感したそうだ。

   築年数の古い住宅では、解体後に地盤や基礎部分の問題が見つかるケースもあるという。契約時には、追加費用が発生する可能性や、その場合の対応範囲について事前に確認しておくことが、後のトラブル防止につながりそうだ。

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