若者の間で広がる「ニコパフ」と呼ばれる電子たばこの実態を2026年6月2日放送の「THE TIME,」(TBS系)がとりあげ、注意を呼びかけた。番組で「ニコチンなし」表記された市販品を分析してみると、紙たばこより多いニコチンが検出された。
本来は「ニコチンを吸う」という造語の電子タバコ
「ニコパフ」とはニコチンとパフ(吸う)の造語で電子たばこの一種だ。MCの安住紳一郎さんも「私も知らなかった。最近こういうものがあるということで、日本国内で作られているものではないが、ニコチンありのモノは医薬品扱いということで個人輸入している人が多い」と話す。
ニコチンありは20歳から許されているが、国内での販売、譲渡は禁止されている。ニコチンなしは年齢の制限がなく、国内での販売、譲渡は可能で中学生や高校生でも使用できる。
安住さんは「ただニコチンがないといっても、製品が悪い物はニコチンが少し残っているものもあり、10代の中学生、高校生の健康が心配されている」という。
番組で分析すると、紙たばこ2本分に近い数値
犯罪ジャーナリストの石原行雄さんは「ここ1~2年ぐらいでSNSやフリマサイトを使い、ニコチン入りニコパフを販売する業者が増えてきたり、脱法的な販売方法が増えてきたりしている」と最近の状況を説明する。
フリマサイトでも悪質な手口が増えてきており、石原さんは「『ニコチンゼロ』『ニコチンフリー』と表記しているが、そこで『ニコチン入り』が買えてしまうケースもある」という。番組が「ニコチンなし」と表記されているニコパフを購入、製品を分析してみると、紙たばこ2本分に近い数値が検出された。
ニコパフによる健康被害を指摘するのは国際医療福祉大学の医師、寺嶋毅さんだ。「現時点では米国などからの健康被害の報告が多い。吸い続けることで肺、心臓、呼吸器系の病気が起きる可能性がある」と話す。おしゃれ感覚で口にするのだろうが、体によくないことは間違いない。
(ジャーナリスト 佐藤太郎)