プロボクシングの世界タイトルマッチで、王者が挑戦者をリング外に投げ飛ばす前代未聞の「ハプニング」が起こった。
「フォスターは失格になるべきだった」
WBC世界スーパーフェザー級タイトルマッチが、2026年5月31日(日本時間)に米テキサス州ヒューストンで行われ、王者オシャキー・フォスター(米国、32)が、挑戦者レイモンド・フォード(米国、27)を2-0の判定で破り王座防衛に成功した。
採点はジャッジ2人が118-110、116-112で王者を支持し、残り1人が114-114の引き分けだった。
「ハプニング」は1ラウンドに起こった。
残り22秒のところで、フォスターがクリンチした。フォスターは両腕をフォードの腰に回して抱え込んだ。勢いあまって抱き合ったまま一回転すると、フォスターは左からフォードの頭を押し出すようにしてリング外へ投げ飛ばした。
フォードはリング下にダイブをする格好で頭から落下。なんとか自力で立ち上がり、自らの足でリングに戻ったが、レフェリーはフォスターに注意を与えただけで、試合はそのまま再開した。
フォスターの王者にあるまじき行為に対して、SNSではファンから怒りの声が上がった。
「正直、こんなの今まで見たことないよ」「これは明らかなファウルだ」「審判は何をしているんだ」「フォードは怪我をするところだった」「これマジでどうなってんだよ、2点減点か失格にならないと」「減点なしってクレイジーだわ」「時間も止めなかったし、ポイントも取らなかった」「フォスターは失格になるべきだった」「あんな風にリングから滑り出る人を見たことがない」
王者「俺はリングの中で最も賢い選手のひとりだ」
米スポーツ専門局「ESPN」(ウェブ版)によると、防衛に成功したフォスターは、次のように試合を振り返ったという。
「俺はリングの中で最も賢い選手のひとりだ。必要なのは、ただ対応することだけだった。相手がどんな攻撃を仕掛けてくるか、何を狙っているかは分かっていた。俺は相手のすべてを封じ込めた。相手の強みが何なのかを知っていたし、それを封じるのが俺の作戦だったんだ」
勝利したフォスターは、戦績を25勝 (12KO) 3敗とし、敗れたフォードは18勝 (8KO) 2敗 1分となった。