ロシアのテレビに流れた若手兵士に詰問されるプーチン大統領、綿密に計算された芝居?

国営チャンネルで夜の一番重要なニュースとして流した、その意図は?

   なぜこのような映像が流れるのか。モスクワ支局長を経験した朝日新聞編集委員の駒木明義さんは「この映像は非常に異例ではあるが、偶発的に起きた話ではなく、政権によって綿密に計算されたいわば劇場だと思う。その証拠に、この会合についてのニュースは、国営の第1チャンネルで流すその日の夜の一番重要なニュースで、全体で40分ぐらいあるが、その冒頭15分ぐらい延々とプーチンと兵士たちとのやりとりを公開している」と説明する。

   MCの松原耕二さんは「それによってロシア軍は負けているじゃないかという印象を視聴者に植えつけることにならないのか」と質問する。

   駒木さんは「それを承知のうえで、それをむしろ大統領は現実を認識していて、真摯に受けとめて改善しようとしているという姿勢を見せておかなければいけない。戦争を支持するからこそうまくやっていない大統領を批判する層に対しては『大統領はわかっている』と。よく言われるのは、『皇帝はよくわかっている、悪いのは腐敗している周りの取り巻きたちだ』という構図を可視化している」と説明した。

(ジャーナリスト 佐藤太郎)

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