G7サミット開幕の意義で分かれる識者の見方、米国と欧州は「嫌でも顔をあわせるのが大事」「溝は深くて埋まらない」

佐橋亮さん、トランプ政権にとって欧州との関係は重荷

   一方で興味深い指摘をしたのが東アジアの国際関係や米中関係を専門にする東京大学東洋文化研究所教授の佐橋亮さんだ。

   「鶴岡さんの話はヨーロッパから見た溝についてだが、アメリカから見た溝の方がより深いかもしれない。それはトランプ大統領だけでなくトランプ政権全体にわたっていて、ヨーロッパとの関係は自分たちにとって重荷である(という)、イギリスは若干例外だが、EU諸国に対してはものすごく厳しい見方がある。この溝は埋めようと思って埋められるものではない。あくまでも今回のG7ができるのは、協力レベルで何か深められるだけであって認識レベルでの溝は全く埋まる余地がない。それぐらいトランプ政権内におけるヨーロッパへの見方はあまりにも厳しい、特にMAGA派は厳しい」と指摘した。

   埋められない溝でも架け橋をつくるのは可能だろう。アメリカともEUとも今のところ信頼関係を築いている日本がどう動くのか。G7サミット初参加となる高市外交に注目だ。

(ジャーナリスト 佐藤太郎)

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