立憲民主党が2026年6月17日に公式Xアカウントを更新し、「自衛隊に行く子どもは経済的に厳しい子どもたち」と発言し批判を受けていた古賀千景参院議員をめぐる処分を報告した。
「教えた子がいっぱい自衛隊にいるんです。いっぱい苦しんでますよ」
古賀氏は15日の参院決算委員会で、防衛省が作成した子ども向けの冊子に関する質問を行った。
教員でもあり、日本教職員組合(日教組)の組織内議員を務めている古賀氏は、自身の経歴を踏まえ「私も教えた子がいっぱい自衛隊にいるんです。いっぱい苦しんでますよ」と主張。
「わかってほしいのは、自衛隊に行く子どもたちって、経済的に厳しい子どもたちが行くんですよ。豊かな子どもたちは自衛隊とかなりませんよ!」と声を張り上げた。
小泉進次郎防衛相は「自衛官の子どもたちへの配慮に欠ける発言だったのでは」と反論。古賀氏の主張を否定し、「これは事実誤認だと思います」と厳しい表情で応じていた。
古賀氏は問題の発言について「撤回する」としていたものの、SNSでは「差別発言ではないか」などと怒る声が相次いだ。
「幹事長より厳重注意処分、再発防止と信頼回復に努めることを求めた」
立憲は水岡俊一代表名義で、「6月15日の決算委員会における古賀千景議員の不適切発言と処分について」との声明を公開した。
「古賀千景参議院議員が6月15日の参議院決算委員会の質疑の中で、不適切な発言を行ったことは誠に遺憾である」とした上で、「その発言は自衛官及びその家族、関係者の心情に配慮を欠くものであり、国民の誤解を招く結果となった。本人は発言を直ちに撤回の上、謝罪し、深く反省しているが、その責任は極めて重い」と指摘。
古賀氏について、「幹事長より厳重注意処分を行い、古賀千景議員に再発防止と信頼回復に努めることを求めた。加えて、文教科学委員会における筆頭理事の任を解くこととした」との対応を報告した。
「改めて、立憲民主党代表として、すべての自衛官、ご家族、関係者の皆さまに心から深くお詫び申し上げます」とお詫びの意をつづっている。
本多平直衆院議員は21年、不適切発言で離党
立憲民主党では、過去にも所属議員の不祥事や不適切発言をめぐり処分を行っている。
20年には、当時同党に所属していた高井崇志衆院議員が、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で緊急事態宣言が出されている中、新宿・歌舞伎町の「セクシーキャバクラ」を利用したとして問題に。
高井氏は離党届を提出するも党は受理せず、除籍処分としていた。
21年6月には、本多平直衆院議員が「性犯罪刑法改正に関するワーキングチーム」において「たとえば50歳近くの自分が14歳の子と性交したら、たとえ同意があっても捕まることになる。それはおかしい」などと発言し批判を浴びた。
党は党員資格1年停止の処分案を党倫理委員会に諮問。本多氏は7月27日に離党届を提出し、同日受理された。
今回の古賀氏のケースでは、党の対応をめぐり納得の声もある一方で、「与党への追及に比べて身内には甘い」「『誤解を招く結果』という認識は甘いのではないか」といった指摘が上がった。
SNS上では、当時民進党の代表を務めていた蓮舫氏が17年、当時の稲田朋美防衛相による東京都議選をめぐる発言について、「撤回しても一度言ったことは取り戻せません。これは完全にアウトだと思います」と発言していたことを引き合いにした投稿も見られた。
党から示された「厳重注意処分」および「文教科学委員会筆頭理事の解任」について、「過去の主張との整合性が取れていない」とする声も出ている。