就任以来、高い支持率を維持している高市早苗首相のSNS発信がまた炎上している。「日本ジュエリーベストドレッサー賞」の特別賞に選ばれ、2026年7月4日に表彰式に臨んだことに、批判的なコメントが相次ぐ結果となった。自身の疑惑を巡る国会対応とは矛盾する言動が、炎上の背景にあるようだ。表彰式あいさつでも「一生懸命働いてまいります」宝石の似合う著名人に贈られる賞で、首相経験者の受賞は初という。高市首相は、主催者から貸し出された総額2600万円のネックレスやイヤリングを着用。俳優の浜辺美波氏や松本まりか氏ら他の受賞者の面々とともに登壇した。高市首相は同日夜、この様子を自身のX(旧Twitter)に写真とともに投稿。自身が着用した宝飾の真珠について「世界に誇る日本の養殖技術」という説明を受けたとし、「これこそ、日本人の底力だと思いました」と称賛した。その上で「本日の受賞を励みに、ジュエリーの輝きのように『日本の未来は明るい』と国民の皆様に思っていただけますよう、一生懸命働いてまいります」と意気込んだ。だが、この投稿にはネガティブな声が殺到する事態に。SNSは「国会には出ず、予算委員会にも出ず、党首討論にも応じない。それなのに授賞式には出席する」「寝る時間もなかったはずなのに」「何が働いてx4だよ」などの批判コメントで溢れた。批判殺到の背景には、高市首相がこれまで見せてきた国会での姿勢があるとみられる。1月の衆院解散によって当初予算案の審議が遅れると、数の力を武器に過去20年で最短の審議時間で衆院を通過させた。また、党首討論も首相の外遊などを理由に5月に1度しか開かれておらず、この態度には「国会軽視」との見方が強まっている。二転三転する答弁、多忙と睡眠不足をアピールさらに決定的な要因となっているのが、首相の事務所が誹謗中傷動画の拡散や暗号資産「サナエトークン」に関与した疑惑への対応だ。秘書と動画作成者について当初は「面識がない」と答えていた高市首相だが、新たな接点の証拠が週刊誌などで報じられると説明は二転三転した。6月22日の衆院予算委員会では、週刊誌報道への対応で「私の総理としての業務時間も残念ながら確保できなくなってきております」と主張。事実関係については秘書の陳述書を後日提出することで済ませる意向を示した。国会対応のために「本当に金曜日の夜から今朝までの間、ほとんど睡眠もとってません」とも述べ、多忙と睡眠不足をアピール。自民党総裁に選ばれた際に「私自身もワークライフバランスという言葉を捨てます。働いて、働いて、働いて、働いて、働いてまいります」と宣言した姿とは程遠い態度だった。過去に同賞受賞の蓮舫議員も「峻別が過ぎる」そんな状況下で、なぜか日本ジュエリーベストドレッサー賞の表彰式には嬉々として出席する姿に疑問や不満の声が続出。大型掲示板サイト「2ちゃんねる」創設者の西村博之氏は自身のXで「体調も回復なされたようで、政務以外も参加する余裕が出来たようで何よりですー。体調不良と多忙で記者会見が出来なかったんですよね?」と皮肉を込めた。高市首相と同じく11年に同賞の特別賞に選ばれ、当時は公務のため表彰式を欠席していた立憲民主党の蓮舫参院議員もXで反応。「おめでとう御座います。同時に国会にも出席してください、高市総理。峻別が過ぎる」と批判した。批判が高まる中、7月6日には野党側が要求していた参院予算委員会での集中審議と党首討論が開催される方向で合意された。一方、同日に開かれた参院決算委員会では、高市首相は誹謗中傷動画疑惑で陳述書を提出するとした対応を「国会での質問に対応しないという趣旨でない」と釈明した。JNNが7月5日に発表した世論調査の結果によると、高市内閣の支持率は65.9%と依然として高いが、誹謗中傷動画の対応については「納得できない」が51%だった。国会で高市首相がどこまで真摯に答えるか、依然として世間の注目度は高そうだ。
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