政党の駆け引きの材料になった「皇室典範」 静謐な議論どころではなく、衆議院を半日で通過

「国民の声を聴け、皇室の声も」疑問の声も聞こえる

   国会が「スピード審議」で突き進む一方で、旧宮家をはじめ、国民各層からは「じっくり議論を」との声が広がっている。改正案で「養子」の対象となった旧11宮家のひとつ、久邇宮家の三男・久邇朝宏さん(81)は、朝日新聞のインタビュー(6月30日)に対し「なんでいまさらって感じ」と戸惑いを隠せない。

   村井嘉浩・宮城県知事は8日の記者会見で、「国会だけで決めるのではなく広く国民の声を吸い上げ、皇室の皆さんの声も聞くべきだと思う」と注文。「旧宮家の人が突然入ってきて、どういう思いを持たれるのか、間接的にでもお話を聞いたうえで皇室がこれからも存続するように考えていただきたい」と述べた。

   また、国立歴史民俗博物館名誉教授の横山百合子さんら有志の女性史研究家も8日、野党に申し入れた。「日本の歴史を踏まえていない」「性差別的だ」「日本の権力者のジェンダーの在り方、特に古代における女性天皇輩出の背景に関する実証が抜け落ちている」と批判した。

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