中日が上昇気流に乗れない。2026年7月14日の阪神戦(バンテリン)は何度も見られた光景が繰り返された。投打に戦力がそろう先発のマラーが初回に3番・森下翔太、4番・佐藤輝明と2者連続アーチを浴びると、同点に追いついた8回1死一、二塁のピンチでも佐藤にこの日2本目の勝ち越し3ランを浴びた。中日戦の成績は森下が打率.407、9本塁打、15打点、佐藤が打率.348、7本塁打、16打点と完全にカモにされている。対策は当然講じているが、またも痛打を浴びる結果となり、阪神戦は今季3勝11敗と大きく負け越している。最下位に低迷しているが、戦力を見ると他球団に決して見劣りしているわけではない。先発陣は大野雄大、柳裕也、金丸夢斗、涌井秀章、マラー、松葉貴大とコマがそろい、春先に不安定だった救援陣も6月以降は安定している。打線はサノー、石川昂弥が好調で、村松開人も攻守の要に成長してファン投票で球宴初出場が決まった。岡林勇希、細川成也の状態が上がってくれば、さらに得点力が上がるだろう。「細部にこだわらないと」他球団の関係者は「優勝争いを繰り広げている巨人、ヤクルトと比べて戦力は見劣りしないですし、優勝争いできる陣容です。足りないのは攻守の精度ですかね。失策はついていないですが守備のミスや、走塁の判断ミスが目立つ。細部にこだわらないと強くなりません」と指摘する。中日は16年からの10年間で9度のBクラスと低迷期が続き、戦前の下馬評が高かった今年も最下位に沈んでいる。就任2年目の井上一樹監督はチーム再建に試行錯誤し、去就問題が注目されるが、意地を見せられるか。3位・ヤクルトと10ゲーム差。逆転でCS進出に向けてこれ以上負けられない。(中町顕吾)
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