「ちょっと質問に答えて!委員長!」
杉尾議員: 聞いたのは、「撤回するか、しないか、どちらですか」と聞きました。それだけ答えてください。
阿部議員: 提案者としての説明と、政治家としての個人的な信条の区別が分かりにくかったのであれば、遺憾でございます。提案者として改めて申し上げますと、本法案は、あくまでも国旗の損壊等として外形的に現れた客観的な行為の処罰の対象とするものでございます。
杉尾議員: ちょっと質問に答えて!委員長!
阿部議員: 個人の内心に立ち入って、その行為の基礎となった思想や信条を処罰するものではございませんし、その思想や信条に反する特定の行動を強いるものではございません。
杉尾議員: もう一回聞きますよ。発議者として「撤回するのか、しないのか」、それだけ答えてください。
阿部議員: 改めて申し上げます。提案者としての説明と、政治家としての個人的な信条の区別が分かりにくかったのであれば、遺憾でございます。
杉尾議員: そういう回答をされるんだったら、この法案、もう先に進められませんよ。そういう、いい加減な人たちが出してきている法案だと、みなさざるを得ない。
「個人の意見」と言いますけれど、法案の核心なんですよ。質疑、簡単におさらいしますよ。質問したのは維新の西田薫議員です。大阪府の小学校で、卒業式の国歌斉唱の際、多くの小学生が起立しなかったというエピソードを紹介した。これは戦後の「自虐史観による偏向教育が原因だった」、これに対して「国旗の常時掲揚の条例制定に取り組んだ結果、教育の正常化が進んだ」と、自慢げに言っているんです。今回も「この法案を成立させることで、子どもたちに愛国の思いを教える契機になるのではないか」。
先ほど伊勢崎(賢治)議員が、この子どもの話をしました。まさにそうです。子どもに愛国心を強要することになるのではないか、実質的に。
つまり、「政治家として」と断りながらも、本法案が愛国心の醸成という個人の内心に影響を及ぼすことを期待しているということを、図らずも先ほどおっしゃいました。「期待している」という風におっしゃいましたよね。これでもこの法案が、個人の内心と関係ないと、どうして言えるんですか?