川中さん「検証と説明をしてほしい」
川中さんは取材に対し、望月記者が直接の謝罪をしないまま謝罪文をXに投稿したことについて「形式だけのものに過ぎないなと感じます」と話した。川中さんによると、版元に連絡した3日後の20日には、担当編集者から望月記者と連絡が取れたとのメールが届いていたという。
「望月さんはぼくの連絡先を知っていますし、ぼくはメールアドレスも公開しています。Xに投稿する前に、会って謝罪するとか電話で謝罪するとか、直接謝る方法もあったと思います」
望月記者が謝罪文を投稿したのは、川中さんが事実関係の誤りをXで指摘した日の夜だった。川中さんは、SNSでの批判が広がってからの謝罪だと受け止めている。
また、誤りが生じた経緯についても「全く分かっていない」と明かした。担当編集者から届いたメールで、望月記者が「ゲラの確認をきちんとできていませんでした」と説明したとの報告を受けただけだと話す。これも20日のことだったとしている。
28日に担当編集者からメールが届き、望月記者が直接会って謝罪する場を設けたいと書かれていたという。ただ、川中さんは「最初に謝罪するなら分かりますが、今は、なぜこういうことが起きたのかという検証と説明をしてほしいです」と話した。
川中さんは正確な事実関係についても説明した。「老害」の記述については「一切言われてないです。この間違いは、ぼくがまるで学校でいじめられているかのように感じられる書き方です」と語った。
望月記者が自身の息子の話として紹介した部分は、川中さんの周囲のひとたちが自己啓発本などを読んでいる話や、川中さん自身が田中角栄元首相の「日本列島改造論」を読んでいる話だった。いずれもYouTube番組で望月記者らと共演した際、川中さんが話した内容だという。ほかの箇所も実際とは異なる内容だったと述べている。
川中さんによると、出版前に望月記者や版元から事実確認の連絡は一切なかった。同書に自分のことが書かれていると知ったのも、友人を通じてのことだった。
版元に連絡してから「お詫びと訂正」が出るまでには10日ほどかかった。川中さんは、調べれば分かる内容なのに確認が尽くされなかったと感じている。書籍ページの「お詫びと訂正」についても、おわびの言葉が見つからず、訂正の中身も分かりにくいと話す。
版元には、経緯の検証と説明に加え、販売中の書籍の回収や訂正文の挟み込みなどを求めてきた。川中さんは「心身ともに疲弊して限界にきたので、29日にやむを得ず代理人弁護士に頼んで交渉を任せています」と述べている。