2018年 10月 23日 (火)

「金持ち父さん貧乏父さん」は20代の必読書なのか?

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   転職サービス「DODA(デューダ)」を運営するインテリジェンスが、恒例の「20代のうちに読んでおきたい本ランキング2012」を発表している。総合1位には、ピーター・ドラッカーの『マネジメント』が輝き、2位以下にはロバート・キヨサキ『金持ち父さん貧乏父さん』、北川義則『「20代」でやっておきたいこと』、スティーブン・コヴィー『7つの習慣』が続いた。

   回答者は25歳から34歳のビジネスパーソン5000人だが、果たして本当に役に立つ本が選ばれているのか。ビジネス書ウォッチャーで『ビジネス書を読んでもデキる人にはなれない』(マイナビ新書)の著書もある漆原直行氏に、辛口評価してもらった。

「松下や本田の方が大事なことを言っている」

「20代のうちに読んでおきたい本ランキング2012」の総合部門順位(出典:DODA)
「20代のうちに読んでおきたい本ランキング2012」の総合部門順位(出典:DODA)

   漆原氏によれば、ビジネス書は「本当に役に立つもの」と「サラリーマンの教養として読んでおいていいもの」、単なる流行りモノで「別に読まなくてもいいもの」の3つに大きく分けられるという。

   ランキングのうち、彼が「20代のうちに読んでおいた方がいい」と自信をもって勧めるのは、総合6位の『道をひらく』だ。著者は松下電器産業(現・パナソニック)の創業者、松下幸之助である。

「この本からは、日本人の美徳、働くことや稼ぐことの意味、人間同士のつながりの大切さ、自らを鍛え、伸ばし、成長していくうえで必要なメンタリティなど、たくさんのことを学べます」

   初版から45年近くが経つが、それだけで「古めかしい」「時代遅れ」と否定するのは浅はかだ。読めば時代背景や経済情勢を超えた説得力がある。

   ランキングには入っていないが、ホンダ創業者の本田宗一郎、ソニー創業者の井深大、盛田昭夫の著書もオススメだという。

   逆に、20代で読むには気をつけた方がいい、人によっては「読んではいけない」本になるのが、総合2位の『金持ち父さん貧乏父さん』である。

「この本に煽られ、自分も金持ち父さんになろうと、資本家きどりで投資に走ったりして、失敗した人がたくさんいました。20代のうちは、他人を食い物にして自分だけのし上がる方法を考えるより、人とのつながりを大事にして、勤勉にやっていく基本を身につけるべきですね」

   投資で成功するためには、知識や経験、才能や運も含めて、さまざまな要素が必要だ。この本に間違った影響を受けて道を踏み外すのは危ないというのが、漆原氏のアドバイスである。

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