就活に悩む大学生 まずは「自己分析」から着手すべき?
2013.09.30 11:35
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会社が求める「要件」に合わせて話すことが大事
こうした自己分析のセミナーは、大学や企業でも数多く開催されている。就活を始める前に自分を生かせる業種・職種を知ることができれば、応募企業を検討する際も効率的だ。
応募したあとも、その企業が自分に何を求めているのかを理解し、それを面接に活かすことができる。守冨氏も「自分の強みが、応募企業にどう結びついてどう生かせるのか。それをより具体的に伝えられれば、企業としても活躍するイメージが湧きやすくなります」と指摘する。
一方で気をつけたいのは、「自分は何をもってこの世で生きていけばいいのだろう」などと深すぎる自己分析に入って混乱してしまわないことだ。
自己分析の目的は、あくまでも就職活動のため。若者は、何も持っていないのが強みのようなものだ。「何ができるか」と問われ、スラスラ答えることなどできないと半ば開き直っておくことも必要だ。
自分が入りたい会社が新卒学生に求める「要件」を見出し、それに当てはめて自分の経験などのエピソードを通じて「適性」や「強み」を具体的に話せたら、その会社は「この人はこの会社に合っている」と判断してくれるだろう。客観的な自己分析のために、前述のような自己分析セミナーを活用することも一つの手かもしれない。