2019年 5月 23日 (木)

「会社の飲み会に若手が来ない」は都市伝説なのか

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   仕事を終えて帰ろうとしたら、上司から「ちょっと1杯行くか」と声をかけられた。でも早く帰りたい、酔った上司から小言を聞かされるのは御免だし、楽しくない――

   こんな理由で誘いを断る若手がめっきり増えた、という嘆き節が聞かれるようになって久しい。しかし、こうした「今どきの若者」論は、どこまで実態を反映したものなのだろうか。

日本型雇用は「家族の延長」

「ちょっと1杯」のお誘い、うれしい?うっとうしい?
「ちょっと1杯」のお誘い、うれしい?うっとうしい?
「ぼくがゲーム会社に入社したのは1987年。上司から呑みや晩飯に誘われたら、ほとんど断ることはなかったと思う」

   ゲームデザイナーで立命館大学映像学部教授の米光一成氏は、「All About News Dig」に2013年11月4日掲載された記事の冒頭、こう書いている。その後自身が若手を指導する立場になり、新人を酒席に誘った。ところが返事は「就業時間外ですから行きません」とつれないものだった。ショックであり、「わざわざ『就業時間外ですから』と言うことないじゃないか、と思った」と心情を吐露している。

   続けて米光氏は、日本型雇用について述べた。その特徴はメンバーシップ型、つまり家族の延長のようなもので「失敗しても、家族として守ってくれる。それが悪い方向に進めば隠蔽や偽装のようなことになる。良い方向に進めば、ファミリーとして仲良くやっていく協働の場として威力を発揮する」と説明する。家族でいることはうっとうしい面もあり、飲み会を断った新人は「ファミリーであることがウザかったのだろうと思う」。現代ではその仕組みにきしみが出ていると認めつつも、だからといって職務や労働時間、勤務場所が限定される「ジョブ型」に移行すれば問題が完全に解決するほど単純ではない。日本型とジョブ型の二者択一ではなく、新たな仕組みを生み出すべきと主張する。

   論点の中心はここなのだが、前段の新人のエピソードが注目を浴びたようで、米光氏はツイッターで「『呑み会を断るな』という主張だと勘違いする人のリアクションすごいなー」とぼやいていた。また「その新人は、誰の誘いでもすべて断って徹底していて潔かった。それも、ありだと、ぼくは思う」としている。

   確かにインターネット上には、米光氏と同様の体験をした先輩社員や上司の嘆きがしばしば書き込まれている。

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