2024年 2月 26日 (月)

これってセクハラですか? お客さんの忘年会で女性から「イイ体してるわね。腹筋触らせて」

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臨床心理士 尾崎健一の視点
問われる「相談を受けた会社側」の対応

   やはり本件はセクハラにあたるでしょう。しかし、もし抗議しようとした場合、行為者が顧客であることから取引への影響を考えてしまうのも無理はありません。

   大切なのはAくんに対する会社側の対応です。取引を優先して顧客のセクハラ行為を容認する前に、Aくんの「不快だと思う気持ち」に共感することが第一歩です。職場のハラスメントが会社への訴訟に発展するケースの多くは「上司や会社側に相談したのに、まともに取り合わない会社の対応が不満だ」というものです。被害者の気持ちを真摯に受け止めた上で、対応策を考えましょう。

   今回の場合、上司のセクハラに対する認識が不十分なようですから、会社側からしっかり指導しましょう。会社全体としてハラスメントに対する認識が甘い場合は、この上司だけでなく会社全員に対する啓発活動が必要です。

   本人が苦痛であって、かつ会社としても顧客との取引を守る必要がある場合は、担当者の変更を検討することもあります。

男性に伺います。女性(上司や営業先)から「セクハラ」受けたことはありますか?
ある
ない
微妙だがあるといえばある
男性(上司や営業先)からある
その他
尾崎 健一(おざき・けんいち)
臨床心理士、シニア産業カウンセラー。コンピュータ会社勤務後、早稲田大学大学院で臨床心理学を学ぶ。クリニックの心理相談室、外資系企業の人事部、EAP(従業員支援プログラム)会社勤務を経て2007年に独立。株式会社ライフワーク・ストレスアカデミーを設立し、メンタルヘルスの仕組みづくりや人事労務問題のコンサルティングを行っている。単著に『職場でうつの人と上手に接するヒント』(TAC出版)、共著に『黒い社労士と白い心理士が教える 問題社員50の対処術』がある。

野崎 大輔(のざき・だいすけ)

特定社会保険労務士、Hunt&Company社会保険労務士事務所代表。フリーター、上場企業の人事部勤務などを経て、2008年8月独立。企業の人事部を対象に「自分の頭で考え、モチベーションを高め、行動する」自律型人材の育成を支援し、社員が自発的に行動する組織作りに注力している。一方で労使トラブルの解決も行っている。単著に『できコツ 凡人ができるヤツと思い込まれる50の行動戦略』(講談社)、共著に『黒い社労士と白い心理士が教える 問題社員50の対処術』がある。
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