2020年 12月 3日 (木)

「きつい、給料安い」より離職率を高める 「社員に虚しさ感じさせる」経営者の言動

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カネがかかることなら職場環境の改善すらしたくない…

「そんな話に私は興味ない。私がして欲しいのは、カネのかかる話ではなく、カネが儲かる話。離職率を下げたいのも、無駄な募集コストをかけたくないから、企業評価を下げて上場時の株価を下げたくないから、だと分かりませんか。企業は儲けてナンボです。コンサルタントさんもしっかりその点を理解しないと仕事になりませんよ」

   驚きました。初対面の私にここまで言うかと思うモノ言い。ハッキリ分かったことは、B社社長のビジョンは「カネ儲け」一色だったということ。カネがかかることなら職場環境の改善すらしたくない、こんな社長の下では、一般企業の社員以上に熱い使命感に燃え働いている介護士の人たちですら、確実にやる気を失わせられていたのです。離職率で二極化している介護ビジネス界における、高離職率企業経営者の一端を垣間見た気がしました。

   ここまで露骨に「カネ儲け第一」を口にする経営者は少ないのかもしれませんが、明確な「ビジョン」を持たない経営者は、結果的に「カネ儲け」が自社の目指すところであるかのようになってしまいがちです。このことが、ふとしたきっかけで社員の心が会社から離れていく原因にもなるのです。自社のトップがこれといったビジョンがなく、「もしかして、おカネのためだけに会社を経営しているのか」と感じさせられたなら、社員が自分の仕事が虚しいものに思えてしまうことは普通に起こり得ることなのです。

   私は社長面談を早々に切り上げ、その後B社を訪問することはありませんでした。B社が上場できるかどうかは分かりませんが、今後も同社の離職率が下がらないことだけは間違いないでしょう。(大関暁夫)

大関暁夫(おおぜき・あけお)
スタジオ02代表。銀行支店長、上場ベンチャー企業役員などを歴任。企業コンサルティングと事業オーナー(複合ランドリービジネス、外食産業“青山カレー工房”“熊谷かれーぱん”)の二足の草鞋で多忙な日々を過ごす。近著に「できる人だけが知っている仕事のコツと法則51」(エレファントブックス)。連載執筆にあたり経営者から若手に至るまで、仕事の悩みを募集中。趣味は70年代洋楽と中央競馬。ブログ「熊谷の社長日記」はBLOGOSにも掲載中。
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