2019年 11月 20日 (水)

「へんちくりんな夢と希望で頭でっかち」 そんな就活生にならないために

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「入社数年たって転職したい」

という人の相談を受けることが多くありました。

   どういう理由が多いと思いますか?

   いちばん多いのが「思っていた仕事と違った」です。

   そんな馬鹿な……と思うのですが、みんな入社してみたら、思っていたのと仕事がぜんぜん違うことに気づくのです。

「結局、会社の仕事の内容がわかっていなかった」

思っていた仕事と違った…
思っていた仕事と違った…

   そんなの企業が何をやっているかなんてすぐ分かるだろうに、と思うかもしれないのですが、学生にとってはそうでもないのです。

   私は、ある青年に会いました。彼は、某航空会社に入社したのですが、配属されたのは機体の整備部門でした。整備士と一緒になって、機体を整備する日々が続きます。

   こんなはずではなかった。整備の仕事を恐らくこの先4、5年はすることになるということ。その先には、もっと面白い仕事が待っているかもしれませんが、さすがに余りに長い時間軸に耐えられなくなってしまったようです。

   そして「結局、会社の仕事の内容がわかっていなかった」と言っていました。

   彼は見切りが早かったので、すぐ転職して、別の会社にいきました。そこでは思っていたとおりの仕事につけたようです。

   航空会社というのは、本質を突き詰めると、お客さんを飛行機で運ぶという運輸業です。国際エアラインはイメージはかっこいいのですが、本質的には運輸業なのです。トラック輸送やバス輸送や鉄道と一緒。旅客を運ぶというビジネスです。

   彼はイメージの良さと安定感に惑わされ、自分が就職する会社が「運輸業」であるという本質を見失っていたのです。彼はなにかを運ぶということに興味があったわけではないことに気づいてしまったのです。

   もし彼が、航空会社が運輸業であることを正しく理解できていたら、携わる仕事も想像できたはずです。

大石哲之(おおいし・てつゆき)
作家、コンサルタント。1975年東京生まれ、慶応大学卒業後、アクセンチュアを経てネットベンチャーの創業後、現職。株式会社ティンバーラインパートナーズ代表取締役、日本デジタルマネー協会理事、ほか複数の事業に関わる。作家として「コンサル一年目に学ぶこと」「ノマド化する時代」など、著書多数。ビジネス基礎分野のほか、グローバル化と個人の関係や、デジタルマネーと社会改革などの分野で論説を書いている。ベトナム在住。ブログ「大石哲之のノマド研究所」。ツイッター @tyk97
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