2019年 12月 5日 (木)

同期の間でセコく醜い「仁義なき戦い」 「グローバル・リーダー研修の座」争う

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   前回記事で少し触れたように、ある大手メーカーでは、同期から3~4%しか選ばれない「グローバル・リーダー研修」の座を巡って、同期の間でこんな熾烈な戦いが始まったという。

   同メーカーに勤めるA氏が(仮名・36歳)が、語る。

「海外有名MBAと同じプログラムを導入し、グローバルに通用する経営哲学が学べるこの狭き門を掻い潜るため、相当セコイことをする同期が現れました。
   当社では、全世界の拠点で人材データベースを統合、一元管理しており、グローバル・リーダー候補もこのデータベースをもとに選出するらしいのですが、このデータベースに載った自分の情報を書き込むのは、基本自分なんです。でも、今までは、通常誰も、自分のデータを書くなんて面倒臭い事はやってこなかった。そのことへのメリットが見えなかったからです。
   ところが、このデータをもとに今後の出世が決まるって噂が流れた途端、みんな必死で書き込むようになったんです」

プロジェクトマネジメント歴を"盛り気味"に書く

グローバル研修はオレのもの
グローバル研修はオレのもの

   一体、どんなことを書きこむというのか?

「TOEICが900点以上だとか書き込みたい余りに、まず己のTOEICのスコアアップに命を懸ける連中が増えました。それと、プロジェクトマネジメント歴を"盛り気味"に書く連中が増えましたね。
   ほとんど自分がタッチしていないプロジェクトでも、『社内〇〇プロジェクトを牽引』だとかね(笑)。言ったもの勝ちの世界になりつつあります」

   さらに、人事部にいる同期の元に駆け込み、グローバル・リーダー選出に手心を加えてくれるように、宴席をセットし猛烈プッシュする同期。

   仮想ライバルに対し、よくない噂を流す同期の姿なども散見されるという。

佐藤 留美(さとう・るみ)
ライター。企画編集事務所「ブックシェルフ」(2005年設立)代表。1973年東京生まれ。青山学院大学文学部教育学科卒。出版社、人材関連会社勤務を経て、現職。著書に、『資格を取ると貧乏になります』(新潮新書)、『人事が拾う履歴書、聞く面接』(扶桑社)、『凄母』(東洋経済新報社)、『なぜ、勉強しても出世できないのか?』(ソフトバンク新書)、『結婚難民』(小学館101新書)などがある。
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