2020年 9月 29日 (火)

「わずか7週間でここまでやるか!」の授業もある 広告業界「中の人」から見たMBA

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   2003年、私が広告会社に入社して配属されたのは企業及びその商品・サービスの広報を行う部署でした。最初の仕事は、ある芸能人が出演するCMのお披露目を合わせた商品発表会。マーケティングのコンセプトを考えて、商品・サービスが魅力的に見えるマス広告をつくって、それを補強するPRやプロモーションがあるというリレー方式のやり方です。

   それはそれで様々な有名人に会うことができ大変楽しかったのですが(笑)、こうした仕事のありようはわずか数年で激変しました。私が関わったプロジェクトだけでも「マーケティング活動のROIを測定したい」「マス広告を使わなくてもネットを中心に話題化するコンテンツをつくりたい」「商品開発・コンセプト策定に携わってほしい」「M&Aに関するコミュニケーション戦略を考えてほしい」「CSR活動を一緒に企画・実施したい」「クライシスマネジメントに協力してほしい」「モチベーションアップのための社内コミュニケーションを考えたい」「海外進出のマーケティング戦略を企画してほしい」など、従来の広告ビジネスからは想像がつかないほど高度化したと感じたものです。こうした「企業のコミュニケーションパートナー」としての仕事はとてもエキサイティングでした。

   MBAでの最大の学びは世界のどこでも、どんなアウェー環境でも、誰とでもビジネスができるリーダーシップ、チームワーク、コミュニケーション能力だと思いますが、今回は、広告業界の「中の人」として感じたMBAでの学びを紹介します。

MBAは即戦力マーケッターを育成しうるか?

Marketing Engineeringでの新商品の市場予測シミュレーション
Marketing Engineeringでの新商品の市場予測シミュレーション

   私自身は「日本の広告業界のグローバル展開」をテーマにしていたので、海外展開やM&Aについての「経営戦略」、そしてグローバル組織運営のための「組織論」を主に受講しており、マーケティングの選択授業は米大手金融機関の東南アジアでのソーシャルメディア戦略をコンサルティングした「International Marketing」と「Marketing Engineering」にとどめましたが、特に後者は広告業界の人間から見ても優れたマーケッター育成の場だと感じました。

   この授業は、膨大なデータを専用のソフトウェアを使って分析し、データに基づいたマーケティング戦略を毎回チームで立案・プレゼンしていく授業で、ミシガン大学MBAで最も人気がある授業のひとつとなっています。Segmentation、Targeting、Positioningはもちろん、新製品の市場規模予測、Conjoint Analysisを活用した新製品のスペック設計などを行ってクラスでプレゼンするのですが、「わずか7週間でここまでやるか!」と感心するほど、理論と実際のケースによるシミュレーションのバランスが取れたクラスでした。

室 健(むろ・たけし)
1978年生まれ。東京大学工学部建築学科卒、同大学院修了。2003年博報堂入社。プランナーとして自動車、電機、ヘルスケア業界のPR、マーケティング、ブランディングの戦略立案を行う。現在は「日本企業のグローバル・マーケティングの変革」「日本のクリエイティビティの世界展開」をテーマに米ミシガン大学MBAプログラムに社費留学中(2014年5月卒業予定)。主な実績としてカンヌ国際クリエイティビティ・フェスティバルPR部門シルバー、日本広告業協会懸賞論文入選など。
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