2019年 11月 21日 (木)

1年間の育休を突然Web申請 その時上司が心に誓った「彼女の復帰後の処遇」

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   先週に引き続き、筆者が複数名の大手企業の管理職者に聞いた「思わず減点評価したくなる、部下の休暇の取り方」とは何か?

   (1)オフシーズン、あるいは繁忙期の海外旅行、(2)慶弔休暇と有休を繋げるなど、複数の休暇を連続で取得することが、上司にもっとも嫌われるとは先週お伝えした通りだ。

   だが、「嫌われる休み方」はこれだけではない。以下、査定や評価を下げられたくなかったら絶対にやってはいけない休み方のタブーをお伝えする。

上司も人の子であり、感情に左右される

ベッドから落ちまして…
ベッドから落ちまして…

(3)Web申請

   最近の大手企業ならたいがい、あらゆる休暇の申請が、イントラネットなど社内Web上で行える。

   直接には言いにくい休暇の申請でも、スムースに出来ると、中々に好評なシステムだ。

   だが、これを嫌う上司は多い。たとえば、こんな意見。

   ある大手メーカーの管理職が言う。

「1日、2日の有給申請ならいざ知らず、およそ1年に及ぶ『育児休業』をWebで申請してきた部下がいたのにはあ然としました。
   部下がWeb上で休暇の申請をすると、上司にはあなたの部下からこんな申請がきましたといったメールが入るんです。それで、パスワードを入れて、Webにアクセスし、許可ボタンを押す。このときも、メールが入ったので、何だ何だと開いたら、『〇〇△子、2014年4月1日から2015年3月31日まで産休・育休の申請が来ています』とあり、驚きました。すぐ様、『許可しますか?』とのポップアップが出てくるのですが、正直『はぁ~?』と首をかしげてしまい、心を落ち着けるまで2~3日、放置するしかありませんでした」

と、かなりお冠だった様子だ。怒りが込み上げた理由については、

「だって、普通、社員が出産・育児で1年も休むということは、その間、彼女の仕事は誰に引き継ぐか、派遣社員を雇うべきかといった相談を上司とするものでしょう? その相談もしないで、一方的に許可せよとは。もちろん、許可するしかありませんが、その前に一言言ってよと思いますよね」

と説明。さらに、産休明け以降の処遇を示唆した。

「そういう人は、復帰しても、責任ある仕事は与えられないなと感じてしまいますよ」

   子どもの誕生日や結婚記念日などに取得できる「アニバーサリー休暇」制度なども、Web申請ができる会社が多いが、やはりWebの前に「一言」欲しいと語る上司は多い。

   あるサービス業大手の元管理職は言う。

「『子どもの誕生日当日にディズニーランドに行かせてやりたいんです』なんてで言ってくれれば、『だよね~』と共感し、気持ちよく送り出してあげることができます。
   それをいきなりWeb申請がくると、『アンタね~、この忙しい時期に…』と反発心を覚えてしまうんです」

   Web申請は確かに便利だ。でも、上司も人の子であり、感情に左右されるのはいたしかたない。

   その感情で評価を下げられたくなかったら、やはり、根回しが欠かせないようだ。

佐藤 留美(さとう・るみ)
ライター。企画編集事務所「ブックシェルフ」(2005年設立)代表。1973年東京生まれ。青山学院大学文学部教育学科卒。出版社、人材関連会社勤務を経て、現職。著書に、『資格を取ると貧乏になります』(新潮新書)、『人事が拾う履歴書、聞く面接』(扶桑社)、『凄母』(東洋経済新報社)、『なぜ、勉強しても出世できないのか?』(ソフトバンク新書)、『結婚難民』(小学館101新書)などがある。
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