2019年 9月 21日 (土)

就活殺人事件のナゾを解け 「相棒」刑事が追い詰める「自己PR」のワナ

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自己PRでダメになる必敗パターンとは?

   「相棒」のネタにもなった自己PR。この自己PRについて、段々とバカバカしいと思う企業が増えてきました。

   取材を進めると、必勝パターンの逆、必敗パターンが自己PRには存在することが判明します。

   それは、「学生時代に頑張ったこと」など他の質問でも自己PRを絡ませることです。

「自己PRは自己PRで質問をして聞いているのに、それ以外の質問にも自己PRを絡ませるのは、かなりうざったい。聞かれたことをきちんと答えられていないのはコミュニケーション能力が低すぎる。そんな学生に内定は出せない」

   こう話す採用担当者も珍しくありません。

「そもそも、自己PRは良く言おうと思えば誰でもよく言える。だったら無理に聞く必要はない」

として、自己PRを面接で聞くのをやめる企業も増えています。

   一方で自己PRを面接で聞く企業もあります。ところが、そうした企業が自己PRを重視しているか、と言えばそうでもありません。

   自己PRを話すため事前に準備している学生からすれば、聞かれないと不安になってしまいます。

「自己PRを一度、聞くのをやめた。すると、『なんで自己PRを話させてくれないのですか?』と聞いてくる学生が続出。仕方ないので翌年から、面接で自己PRを聞くことを復活させたが、実はほとんど聞いていない」

   ある採用担当者はこう話してくれました。一度やめるところまで行かない企業でも「自己PRは一応は聞いているけど」と話すところが多数あります。それは自己分析を元とする自己PRよりも学生個人の話こそ重要と考えるからです。これが「一応」の正体、つまり重視しているわけでも何でもありません。

   この点からも自己分析はがっちりやらなくても、と私は思うのです。

   最後に、「相棒」に戻り、杉下警部のコメントを引用します。被害者の学生はボランティアを就活目的でやっていたわけでなく、だからこそ面接では利用したくない、との思いからあえて話していませんでした。杉下警部は、それが間違いだとしてこう話します。

「就職面接がその人間の本質を見極めるものであるのなら、純粋な気持ちで行った彼女の行動こそ堂々と話すべきでした。その姿こそ彼女そのものだったのですから」

   ぜひ参考にしてほしいと思います。(石渡嶺司)

石渡嶺司(いしわたり・れいじ)
1975年生まれ。東洋大学社会学部卒業。2003年からライター・大学ジャーナリストとして活動、現在に至る。大学のオープンキャンパスには「高校の進路の関係者」、就職・採用関連では「報道関係者」と言い張り出没、小ネタを拾うのが趣味兼仕事。主な著書に『就活のバカヤロー』『就活のコノヤロー』(光文社)、『300円就活 面接編』(角川書店)など多数。
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