2020年 10月 29日 (木)

「オワハラ増えた」は幻影? 学生の「過剰反応」も

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オワハラの主体は中小?

   産経新聞サイトの産経ウエスト記事「就活オワれハラスメント? 企業から内定学生に『大学の推薦状』要求相次ぐ」(15年5月27日公開)では、就職情報会社・学情のコメントから、オワハラがあるのは中小企業中心としています。

   この産経記事に限らず、中小企業が悪い、との論調、他でもありましたが、さてどうでしょうか。内定承諾書を求める話は大手・中小問わずよくあります。

   2015年卒以前の採用では、大手企業の内定出しがひと段落してから、中小企業の選考・内定出しが進んでいました。つまり、時期のすみ分けができていたのです。

   ところが、2016年卒採用ではどうでしょうか。中小企業が時期をずらしてすみ分けを図ろうとすると、4年生9月から10月にかけての選考・内定出しで、遅すぎます。

   そこで、中小企業は3年生3月から4年生7月ごろでの選考・内定出しで進めることにしました。もちろん、内定辞退者が出ることを覚悟のうえです。なお、この方針は大手企業も同様です。

   かなりの内定辞退者が出ることは覚悟の上。しかも、無理に引き留めたところで、逆効果であることは当の採用担当者が一番よく分かっています。

   つまり、「オワハラ=中小企業が中心」との記事は現状を反映したものではありません。

石渡嶺司(いしわたり・れいじ)
1975年生まれ。東洋大学社会学部卒業。2003年からライター・大学ジャーナリストとして活動、現在に至る。大学のオープンキャンパスには「高校の進路の関係者」、就職・採用関連では「報道関係者」と言い張り出没、小ネタを拾うのが趣味兼仕事。主な著書に『就活のバカヤロー』『就活のコノヤロー』(光文社)、『300円就活 面接編』(角川書店)など多数。
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