千葉県の動物病院で毎年恒例の合宿がありました。最初はサバイバルゲームが面白そうだということでノリで始まりましたが、3年目を迎えてだんだん体系ができてきたと思います。1日目は夕方からバーベキューをしてそのままキャンプして宿泊し、2日目は朝から屋外でサバイバルゲームをやるという流れになっています。今(2015)年は7月8、9日だったのですが、あいにくの雨でした。世の中、自分の思ったとおりに事が進むというのはほとんどない焼けてきた、焼けてきた雨天決行でバーベキューを始めましたが、雨がだんだん強くなってきたので早めに切り上げ、キャンプはしませんでした。翌日も雨だったので屋外ではなくインドアのフィールドでサバイバルゲームをやりました。この合宿はレクリエーションと研修を兼ねています。普段お世話になっている業者さんやスタッフの家族も参加することがあります。今年で3年目になりますが、天候に恵まれたことはありません。1年目は7月上旬に実施しましたが、晴天で参加者数人が熱射病になりました。2年目は10月中旬に実施しましたが、とても寒かったです。3年目は7月上旬に実施しましたが大雨でした。一応このくらいの時期にやればいいのではないかと予測を立ててやるのですが、天候はこちらの期待通りにはいきません。特に今年は雨の中でのバーベキューですからけっこう厳しかったです。この行事を通じて、社員にはどういう考えを持って欲しいかというと、世の中、自分の思ったとおりに事が進むというのはほとんどない。その中で上手く対応していくことが大事である。ということです。人となりが分かるようになる例えば雨でのバーベキューは普通に考えたら楽しいものではありません。しかし、「雨だし早く帰りたい」と思いながらやるのか、「雨の中でのバーベキューってなかなかないよね」と思いながらやるのかで、自分の気分は変わると思います。私は「今日はバーベキュー日和だな~。雨の中のバーベキューって最高!」と言っていました。私だけでなく、他のスタッフもそういう感じだったので、みんなそれなりに楽しんでいたと思います。半ば無理矢理でしたが、そういう風にすると周りも「そうですね」と笑いながら肉を焼いていました。もし、誰かが「今日最悪、早く帰りたいよ」と言ってふてくされた態度をしていたらそれが伝染し、悪い雰囲気の中で終わるのではないかと思います。準備や後片付けは、誰かが指示しなくても全員がそれぞれやることを見つけて自ら進んでやっていました。私は、こうした時に誰がどういう行動をしているかということを見るようにしています。普段見えなかったことが見えるので、人となりが分かるようになります。そして1日目は終了し、2日目のサバイバルゲームが始まりました。サバイバルゲームは、2つのチームに分かれてお互いの陣地を守るためにライフルで攻撃し、敵を倒していくというシンプルなゲームです。これは、1人上手い人がいても勝つことはなかなかできません。サバイバルゲームを通して体験して欲しい3つのこと本格的にガチガチにやるのではなく、単純に攻めたい人と守りたい人に分かれてあとは自由にやるということにしています。サバイバルゲームをやることで、3つのことを体験して欲しいということがあります。・チーム力が大事であるということ・それぞれ自分の役割を全うしないと組織は上手くいかない・常に状況が変わる中、自分で考えて臨機応変に対応することが大事であるなかなか口で言っても伝わらないので、体験してもらうことが1番であるということです。ゲームに勝つには協力しないと勝てないので誰が守る、誰が攻める、誰が指示するということが自然と決まってきます。これは仕事と共通する点が多いと思います。去年まではキャンプとサバイバルゲームで終わっていたのですが、今年は少し趣向を凝らして獣医師長と看護師長とどのようなことをやるかということを考えました。いくつか案が出てきてそれを実施することにしました。6月に打合せをしてある程度何をやるかは決まりましたが、具体的にどのように進めるかは自分達で考えるように伝えて当日を迎えました。彼らは素晴らしいことをやってくれました。この様子は次回にお伝えしたいと思います。(野崎大輔)
記事に戻る