2019年 10月 19日 (土)

就活生に悲報、転じて朗報に? 「スケジュール変更」の混乱、まだ続く気配

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   2016卒の就活スケジュール変更への悪評が強いことから、17卒では「3年3月・4年6月」に変更となりました。変更が決まったのは15年11月。17卒のスケジュールは16卒と同じ、「3年3月・4年8月」のつもりでいた企業や大学は急いで変更に対応しました。

   ところが、この変更もまた悪評が渦巻いています。

   広報解禁から選考解禁までの期間はわずか3か月。有名企業はまだしも準大手・中堅以下の企業や、企業間の取引を主体とするため、学生からの知名度が低いB to B企業にとっては、学生への認知度を上げるのに十分な期間とは言えません。しかも6月は、株主総会の集中時期。最終面接を担当する経営幹部が忙しい時期です。理工系学生も卒業研究が始める時期でもあります。

   つまり、16卒スケジュールの欠陥が解決されているとは言いがたいのです。

結局、15卒以前への先祖返り?

結局・・・
結局・・・

   では、就活時期はいつがいいのでしょうか?

   新卒一括採用が続く、という枠組みで、大学・企業の担当者双方に取材すると、奇妙なほど一致します。

   すなわち、15卒以前と同じ「3年12月・4年4月」。

   問題あるスケジュールとして問題視されたからこそ、変更となったはずですが、まさかまさかの先祖返り。

   中堅以下の企業からすれば、大企業が先に選考をやることですみ分けが図れる、と考えています。

「本命企業の選考が終わらず、イライラすることもありません」

   大学も、理工系・文系とも、15卒以前のスケジュールがベストと考えています。理工系だと、卒業研究に重複しません。文系でも、3年秋にガイダンスなどを集中して実施することで就活につなげられます。

「そもそも、期末試験後の大学受験シーズンから年度替わりの4月に選考が集中している方がよっぽど学業に影響ないことがよくわかった」

   長期留学者が帰国後、就活が終わっているため留年するしかない、と15卒以前では問題になりましたが、これも難関大の国際系学部教員は一笑します。

石渡嶺司(いしわたり・れいじ)
1975年生まれ。東洋大学社会学部卒業。2003年からライター・大学ジャーナリストとして活動、現在に至る。大学のオープンキャンパスには「高校の進路の関係者」、就職・採用関連では「報道関係者」と言い張り出没、小ネタを拾うのが趣味兼仕事。主な著書に『就活のバカヤロー』『就活のコノヤロー』(光文社)、『300円就活 面接編』(角川書店)など多数。
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