2020年 9月 19日 (土)

学生を惑わす「年収」という数字マジック 給料外のうまみにも目を向けろ

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   今から34年前に連載が開始され、80年代を通じてよく読まれたサラリーマン漫画の名作『なぜか笑介』にも、採用・就活にまつわるトピックがしばしば出てきます。

   ある一話では、総合職志望の女子学生が主人公の笑介をさんざん振り回した後、ライバル社への入社を決めます。その理由は「初任給が高いから」というものでした。

   古い漫画を引き合いに出すまでもなく、給料や平均年収は就活生にすれば気になるところ。というわけで、今回のテーマは「平均年収の不思議」です。

初任給のようには出ていない

よく見ないと分からない実際の待遇
よく見ないと分からない実際の待遇

   初任給については、ほとんどの企業が「就職ナビ」などのサイトで公開しています。問題は社員の平均年収。こちらは、サイトにはわざと出していない企業がほとんど。

   これが上場企業であれば、問題ありません。上場企業は有価証券報告書を出すことが義務付けられており、その中に平均年収についての項目もあるからです。社員の平均年齢とともに記載されています。

   有価証券報告書については、「EDINET(エディネット)」と検索すれば、国がやっている情報公開サイトが見つかります。企業名を入れると有価証券報告書が出てくるので、それで確認できます。企業のIRページに掲載されていることもあるので、そちらから探すのも手。

   有価証券報告書を読むのが鬱陶しいなら、「Yahoo!ファイナンス」。企業情報欄に平均年齢・平均年収が掲載されています。非上場企業も収載している『就職四季報』も、平均年収をデータとして入れています。

   問題は非上場企業。有価証券報告書はない、公的サイトにも『就職四季報』にもない、となると、あとは会社説明会やOB訪問などで直接聞くしかありません。その場合、おおよそのところを答える企業と答えない企業があります。ま、その辺は回答者次第、というところもあります。

   どうしても分からない場合、同業他社に上場企業があれば、そこの平均年収がいくらかわかるので、そこから推測したりします。

石渡嶺司(いしわたり・れいじ)
1975年生まれ。東洋大学社会学部卒業。2003年からライター・大学ジャーナリストとして活動、現在に至る。大学のオープンキャンパスには「高校の進路の関係者」、就職・採用関連では「報道関係者」と言い張り出没、小ネタを拾うのが趣味兼仕事。主な著書に『就活のバカヤロー』『就活のコノヤロー』(光文社)、『300円就活 面接編』(角川書店)など多数。
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