2019年 11月 13日 (水)

職場に来ているが万全ではない 個別ストレス症状にもケアが大切

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   「いこじ」とは「かたくなに意地を張ること」。ときどき会議などで同僚の発言に「そんなに意地を張らなくても」と思うことはないでしょうか。人には、どうしても譲れない一線というのがあるようです。

  • 「少し遅れます」ってメール出しとこうかな
    「少し遅れます」ってメール出しとこうかな

「謎の体調不良で遅れます」

   32歳のA君は、結構いい仕事をする中堅だが、自ら「いこじ」と称している。上司にも、同僚にも評判がいい。将来を嘱望されているので「次世代リーダー」の「課長補佐」になった。仕事は完璧遂行傾向で、課長に早く帰宅せよと言われても、「すみません、すぐ帰ります」と言いながら残業して頑張る。

   しかし仕事をこなす能力は下がる。翌朝は、駅から「課長、すみません、謎の体調不良です。少し遅れます」というメールが入るようになった。課長は産業医に相談するよう勧めるが、かたくなに拒み、「いこじですから」。「謎の体調不良メール」が頻繁になって、やっと課長の勧めを聞き入れ産業医に相談してくれた。結果は問題なし。しかし、A君のように欠勤せずに頑張っても、体調不良では業務の能率に影響する。

   「体調不良を自覚しながら出勤して仕事の能力が十分ではない状態」をプレゼンティーズム(presenteeism)といいます。体調不良を引き起こしている原因は様々です。持病、腰痛、過重な労働、人間関係のイザコザ、栄養不良、うつ病、睡眠障害などなど多岐にわたります。

   また「個人差」や、置かれている「プライベート」な状況も入るかもしれません。A君の体調不良の原因は未解明なので、今のところ何とも言えませんが、このような状況で困っている人々は少なくないのです。

佐藤隆(さとう・たかし)
現在、「総合心理教育研究所」主宰。グロービス経営大学院教授。カナダストレス研究所研究員。臨床心理学や精神保健学などを専攻。これまでに、東海大学短期大学部の学科長などを務め、学術活動だけでなく、多数の企業の管理職向け研修にも携わる。著書に『ストレスと上手につき合う法』『職場のメンタルヘルス実践ガイド』など多数。
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