2024年 3月 29日 (金)

文章のリズムを意識して書く 【エントリーシート1】

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   私にとっては、学生が書いたエントリーシートの添削にいそしむ季節となりました。そこで、しばらく「読むだけで変わるエントリーシート」講座を開講します。その第1回として「文章のリズム」について話してみたいと思います。

文の長さ・文末表現・文体に気をつける

リズムよく!
リズムよく!

   文章を書き慣れていない学生は、文章のリズムといわれても何のことか分からないでしょう。結果として、読みづらいエントリーシートになりがちです。まず、リズムとはどういうことかを理解しましょう。ポイントは、(1)文の長さ、(2)文末表現、(3)文体の3点。

   (1)文の長さについては、要するに適度に短くしようね、ということです。70~80字、あるいはそれ以上の文を書く人がいますが、それは長すぎ。学生のエントリーシートでも、よく見かけます。

   【例1】社会人と合同のサッカーサークルに入っているのですが、チームに必要な存在となるためにも、練習の準備や後片付けを率先して行うように意識しており、チームが高齢化してしまい活気がない、と感じたので普段から練習でも反省会でも盛り上げ役に徹するようにもしています。(126字)

   頭から終わりまで126字の1つの文で書かれており、読むのにかなり骨が折れます。では、文を短くすると、どうでしょうか。

   【添削1】社会人と合同のサッカーサークルに入っています。チームに必要な存在となるため、練習の準備や後片付けも率先するようにしました。チームの高齢化もあり、普段の練習や反省会などでは盛り上げ役に徹するようにしています。(103字)

   元の1つの文を3つに分けました。23字+38字+42字で103字。これだけでもかなり読みやすくなります。

   1文を何文字以内にするといいのか、と聞かれることがありますが、ルールがあるわけではありません。長さをどれくらいにするかはその人次第。1つの文が長くなりすぎないよう、適当に区切ることで全体が簡明になり、読みやすくなります。

石渡嶺司(いしわたり・れいじ)
1975年生まれ。東洋大学社会学部卒業。2003年からライター・大学ジャーナリストとして活動、現在に至る。大学のオープンキャンパスには「高校の進路の関係者」、就職・採用関連では「報道関係者」と言い張り出没、小ネタを拾うのが趣味兼仕事。主な著書に『就活のバカヤロー』『就活のコノヤロー』(光文社)、『300円就活 面接編』(角川書店)など多数。
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