2019年 9月 19日 (木)

吠える社長はもう懲り懲り! 組織の問題点は「会議」に現れる(大関暁夫)

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たまには部下の「結論」に従ってみては......

   アイザックス氏はこうした考え方を活かして、大学では自身がリーダーシップを執りながら大学院の学生とビジネススクールの学生が議論しつつ、新たなものをつくり出すという講義をすすめ、大きな成果を得ています。

   T社長の一方的に指示する姿や、次々と報告を求めるやり方は、結局のところ超ワンマンだった先代と大きく変わるところはなく、アイザックス氏が言うところの旧態然とした「一人で考える」姿勢そのものだったです。

   では、T社長はなぜ、「一緒に考える」ことができないのでしょう。創業者やその直系後継者で当該組織では本格的には下働きをしたことのない人、サラリーマン社長でも長くその地位にある人などは、自分と社員の区別をつけすぎることがその大きな理由としてあげられると思います。

   そして、その区別が結果的に自身を孤独に追い込み、「一人で考える」ことに陥らせているのではないかと思うのです。

   ならば、アイザック氏の言う「一緒に考える」とは、少なくとも会議において、社長自身も一参加者に徹して、どんな流れでも勝手に進行しないこと。まずは自分が話すのではなくメンバーの意見を聞き、それを上から目線で潰さないこと。

   時には失敗を恐れることなく、あるいは失敗を責めることなく、自分抜きで物事を決めさせ、その結論に従ってみること。今の時代のリーダーには、そのような対応に徹する姿勢をつくることが求められているのです。

   T社長には、そんなアドバイスをさせていただきました。1回会議を見ただけの所見ではありましたが、少なくとも大手商社で10年のサラリーマン経験がある方なので、なにがしかの有益な対応をしていただけるのではないかと思っています。(大関暁夫)

大関暁夫(おおぜき・あけお)
スタジオ02代表。銀行支店長、上場ベンチャー企業役員などを歴任。企業コンサルティングと事業オーナー(複合ランドリービジネス、外食産業“青山カレー工房”“熊谷かれーぱん”)の二足の草鞋で多忙な日々を過ごす。近著に「できる人だけが知っている仕事のコツと法則51」(エレファントブックス)。 連載執筆にあたり経営者から若手に至るまで、仕事の悩みを募集中。趣味は70年代洋楽と中央競馬。ブログ「熊谷の社長日記」はBLOGOSにも掲載中。
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