2020年 4月 4日 (土)

【IEEIだより】福島レポート メディアの功罪「風評払拭」の落とし穴、発信力が持つ暴力性(越智小枝)

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自戒を込めて

   元支援者で、かつ福島にかかわり発信を続けている私もまた、日々の発信により時に人を傷つけ、時に「発信中毒」となっているよそ者の一人です。だからこそ、風評払拭という大義名分によって発信の暴力性が肯定されてはいけない、と強く思います。

   それでもなお、今の福島を発信することは世界と知恵を共有するために大切だ、という持論は変わりません。

   「人を殺す刀、かえってすなわち人を活かす剣なり」

と唱えた昔の剣術家の域には達しないかもしれません。それでも、発信の有害性を認識したうえで、発信をすべきかどうかを常に選択していく。福島と共に、発信の文化もまたそのような形に成熟していけばいいな、と思っています。(越智小枝)

国際環境経済研究所(IEEI)福島レポート 風評払拭の落とし穴:発信の持つ暴力性について

越智 小枝(おち・さえ)
越智 小枝(おち・さえ)
1999年、東京医科歯科大学医学部卒。東京医科歯科大学膠原病・リウマチ内科。東京都立墨東病院での臨床経験を通じて公衆衛生に興味を持ち、2011年10月よりインペリアルカレッジ・ロンドン公衆衛生大学院に進学。留学決定直後に東京で東日本大震災を経験したことで災害公衆衛生に興味を持ち、相馬市の仮設健診などの活動を手伝いつつ世界保健機関(WHO)や英国のPublic Health Englandで研修を積んだ。2013年11月より相馬中央病院勤務。2017年4月より相馬中央病院非常勤医を勤めつつ東京慈恵会医科大学に勤務。
国際環境経済研究所(IEEI)http://ieei.or.jp/
2011年設立。人類共通の課題である環境と経済の両立に同じ思いを持つ幅広い分野の人たちが集まり、インターネットやイベント、地域での学校教育活動などを通じて情報を発信することや、国内外の政策などへの意見集約や提言を行うほか、自治体への協力、ひいては途上国など海外への技術移転などにも寄与する。
地球温暖化対策への羅針盤となり、人と自然の調和が取れた環境社会づくりに貢献することを目指す。理事長は、小谷勝彦氏。
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