2024年 5月 5日 (日)

世界で一番幸せな国から学ぶ「幸福」のつかみ方?(井津川倫子)

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ランキング54位の私たちが「幸せ」になる方法とは?

   今回の調査では、米国の落ち込みぶりが話題になりました。2017年度の13位から5つランクを下げて18位に転落した米国は、ご存じのとおり経済は好調。一人あたりの所得は世界で最も高いレベルを維持しています。

   ところが、1960年代から所得は増え続けているものの、人々が感じる「幸福度」は下がっているとのこと。さらに肥満や薬物依存症、そしてうつ病の蔓延といった状況が人々を「幸せ」から遠ざけているのではないかと報告されました。

   実際、フィンランドのGDP(国内総生産)の値は米国よりもずっと低いですから、国の「経済的な豊かさ」や「個人の所得」が幸せを運んでくるとは限らないのですね。

   フィンランド人は、将来や人生に対する不安が少ないことが「幸せ」の要因だと言われています。病気になった時の治療費や大学までの学費は無料。育児休暇制度や失業保険も充実しています。その分、税金は高くて所得の50%に達する人もいるのですが、「(税金は)社会への投資。私たちは税金で質の高い生活を買っている」という発想だそうです。

   自分が払った税金が、治療費や学費、保険や年金として戻ってくることを実感できることが精神的な安定につながっているとか。う~ん、税金が何に使われているかを実感できないどこぞの国とは大違いということでしょうか。

   さらに、フィンランドの人々は、日々の生活の中で「幸せ」を感じる工夫を凝らしていることがわかりました。

   ここで、〈今週のニュースな英語〉です。
Why aren't we copying them?
(彼らを見習ってみようよ!)
※copy:まねる、似せる、複写する

   暗くて長い冬を過ごすフィンランドの人々は、「居心地のよい空間」をつくることに全力を注ぐといわれています。座り心地のよいソファーやオシャレな家具に囲まれて、ろうそくの灯りを照らして好きな音楽を聴きながら、おもしろい本を読む。香りのよりコーヒーと焼き立てのシナモンパンの香り...... あ~、想像するだけで「幸せ」な気持ちが襲ってきました!

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井津川倫子(いつかわりんこ)
津田塾大学卒。日本企業に勤める現役サラリーウーマン。TOEIC(R)L&Rの最高スコア975点。海外駐在員として赴任したロンドンでは、イギリス式の英語学習法を体験。モットーは、「いくつになっても英語は上達できる」。英国BBC放送などの海外メディアから「使える英語」を拾うのが得意。教科書では学べないリアルな英語のおもしろさを伝えている。
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