2020年 9月 18日 (金)

「許せん!」と沸騰する前に...... 経営者たるもの、宣戦布告はダメでしょ(大関暁夫)

ルイボスブレンドだからノンカフェイン。就寝前のリラックスタイムにおすすめ。

   私が主宰している企業交流フォーラムのメンバーTさんから突然、「聞いて欲しい話がある」と連絡があり会うことにしました。

   40代前半のTさんは、この春に10年以上勤めた中堅広告代理店から独立。現在はほぼ自分一人で運営する、同業の会社を立ち上げました。そんなTさんが私に聞いて欲しい話というのは、取引先との支払いトラブルの話でした。

  • 怒り爆発!
    怒り爆発!
  • 怒り爆発!

「申し訳ない」のひと言もなく、カチン!

   「知り合いの紹介で、中小メーカーさんの展示会ブースの制作の仕事を受けて、予定どおり納品したのですが、当初、先方の担当者から言われていた先月末日に、代金が振り込まれませんでした。確認すると『直接社長に連絡してください』と。
   ところが、その社長の対応がひどくて、2か月後に払うからいちいち電話をしてくるな、とお詫びの言葉もなく、高圧的で一方的でアタマにきました。
   創業して間もないウチにとってはそれなりの金額で、下請けへの支払いやらなんやら資金計画が大狂い。起業早々とんでもない状況になってしまいました」

   紹介者を介して先方の業況を確認すると、どうやら大口先からの定例仕事が突然失注するなどあって、資金繰りに苦労している様子であると。Tさんとしては、自社の状況を説明して支払い遅延の協力を要請されるなら、2か月の支払い延期も協力できない話ではないものの、「申し訳ない」のひと言もなく一方的に90日の支払いサイトで文句あるか的な物言いには、どう考えても納得がいかないのだと言うわけです。

   私が気になったのは、担当者が先月末に支払うと約束していたことを社長は果たして知っていたのかと言う点です。

   社長からお詫びの言葉もなかったという点が、どうにも引っかかりました。もちろん社長が知らなかったからといって、社員がした支払い約束を反故にしていいわけではありませんが、まずはその点の確認があってはじめてまともな支払い交渉が成り立つのではないかと思ったのです。

   社員が先月末に支払うと約束したと知れば社長は対応を変えるかもしれませんし、少なくともお詫びの一言は出るのではないかと。

大関暁夫(おおぜき・あけお)
スタジオ02代表。銀行支店長、上場ベンチャー企業役員などを歴任。企業コンサルティングと事業オーナー(複合ランドリービジネス、外食産業“青山カレー工房”“熊谷かれーぱん”)の二足の草鞋で多忙な日々を過ごす。近著に「できる人だけが知っている仕事のコツと法則51」(エレファントブックス)。 連載執筆にあたり経営者から若手に至るまで、仕事の悩みを募集中。趣味は70年代洋楽と中央競馬。ブログ「熊谷の社長日記」はBLOGOSにも掲載中。
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