2024年 4月 24日 (水)

快進撃の「ボヘミアン・ラプソディ」 「蘇った」フレディにアカデミー賞も「当然」(井津川倫子)

来店不要なのでコロナ禍でも安心!顧客満足度1位のサービスとは?

   伝説のロックバンド「クイーン」のボーカル、フレディ・マーキュリーの半生を描いた映画「ボヘミアン・ラプソディ」が世界的な大ヒットになっています。

   2108年11月の全米公開以来、予想を上回る観客動員数を記録中。興行収入もうなぎ登りで、あの、「アナ雪」でさえできなかった「ある現象」が話題になっています

  • クイーンに熱狂!(写真はイメージ)
    クイーンに熱狂!(写真はイメージ)
  • クイーンに熱狂!(写真はイメージ)

「アナ雪」も成し得なかった「右肩上がり」

   現地時間11月2日に全米公開された映画「ボヘミアン・ラプソディ」は、業界の予想を上回る異例の大ヒットになっています。興行収入も順調で、公開からたった10日で1億ドル(約110億円)を突破。その後も快進撃を続けて、ついにヒップホップグループN.W.A.の軌跡を描いた「ストレイト・アウタ・コンプトン」を抜いて、音楽伝記映画としては全米ナンバーワンのヒットとなりました。

Bohemian Rhapsody is the biggest music biopic of all time
(「ボヘミアン・ラブソディ」が、過去最高の音楽伝記映画に)
the biggest of all time:過去最高の、過去最大の
biopic:伝記映画

   「ボヘミアン・ラプソディ」のスゴイところは、米国内よりも、海外(米国以外)での売り上げがグングン伸びていることだそうです。直近のデータでは、売り上げの3分の2が海外収入(米国以外)だと報じられていますが、日本だけではなく世界中でブームになっているのですね。

   とりわけ日本では、「ある現象」が話題になっています。

   11月9日の公開から4週連続で興行収入が上がり続けていますが、この「右肩上がり」の現象は、あの「アナと雪の女王」(2014年3月公開)や「君の名は。」(16年8月公開)などの超ヒット作でも起こらなかったというから驚きです!

   お隣の韓国では、公開から3週目の興行収入が、前週比で一気に51%も増えたとか。どこまで「右肩上がり」が続くのか、異次元の快進撃ぶりが気になります。

   じつは、私もクイーンのファン。映画の公開を心待ちにしながらも、「ブームが去ってからゆっくり観よう」と、のんきに構えていました。ところが、ブームは去るどころかどんどん大きくなるばかり。映画館のチケットオフィスで「全席完売」のサインを見るたびに、「もっと早く観ておけばよかった」と後悔しているところです。

ブライアン・メイも太鼓判 アカデミー賞の行方は?

   世界的な大ヒット映画「マンマ・ミーア!」や「美女と野獣」の興行収入も抜くのではないか、という勢いの「ボヘミアン・ラブソディ」。ここにきて、賞戦線にも影響が出ているようです。

   映画でフレディ・マーキュリー(享年45)を演じた米国人俳優ラミ・マレック(37)が、フレディの生き写しと評される演技から、アカデミー主演男優賞にノミネートされるだろうという声があがっているのです。

   クイーンのギタリストだったブライアン・メイ(71)も、ラミ・マレックの演技を高く評価して、アカデミー賞ノミネートの太鼓判を押しています。

He's incredible.
(ラミ・マレックはすばらしい)
Without doubt he'll be on the nominations list for an Oscar and well deserved as well."
(間違いなく、彼はオスカーにノミネートされるだろうし、オスカー像にふさわしい)
without doubt:間違いなく、疑いの余地なく
deserve:値する、ふさわしい

   「オスカー像」とは、アカデミー賞受賞者に送られる男性像のこと。誰よりもフレディ・マーキュリーを知る元メンバーの「太鼓判」は、何よりも説得力があります。

   これから始まる賞戦線が楽しみですね。

   それでは、「今週のニュースな英語」は、ブライアン・メイのコメントから「deserve」(~に値する)を取り上げます。

   後ろに名詞を持ってきて、「~にふさわしい」という使い方が一番シンプルです。

You deserve this prize.
(君はこの賞にふさわしい)
You deserve a huge bonus.
(君は、巨額のボーナスをもらうにふさわしい)
The movie deserves the award.
(この映画は、その賞を受けるに値する)

   「よくやったね」「頑張ったね」「よい成績だね」というニュアンスで使うことが多いのですが、皮肉っぽく使うこともあるようです。

You deserve it.
(自業自得だよ)

   ブライアン・メイは、もちろん称賛の意味で「deserve」を使っています。

   アカデミー賞を受賞するかどうかはこれからの興行成績次第なのでしょうが、個人的には、アカデミー賞の授賞式で「we are the champions」を聴きたいです!(井津川倫子)

kaisha_20170303104637.png
井津川倫子(いつかわりんこ)
津田塾大学卒。日本企業に勤める現役サラリーウーマン。TOEIC(R)L&Rの最高スコア975点。海外駐在員として赴任したロンドンでは、イギリス式の英語学習法を体験。モットーは、「いくつになっても英語は上達できる」。英国BBC放送などの海外メディアから「使える英語」を拾うのが得意。教科書では学べないリアルな英語のおもしろさを伝えている。
姉妹サイト

注目情報

PR
コラムざんまい
追悼
J-CASTニュースをフォローして
最新情報をチェック
電子書籍 フジ三太郎とサトウサンペイ 好評発売中