2024年 4月 25日 (木)

お笑い芸人だけじゃない「無茶ぶり」 巧みにこなしてデキる人材になれ!(高城幸司)

じつは無茶ぶりされた人も得するかも?

   でも、当方は無茶ぶりを巧みに駆使することで仕事の幅が広がる、振られた人も得する可能性が大きいと確信しています。

   特にキャリアを積むと、仕事がドンドンと振られてくるようになります。それをいかにさばいていくか――。そのときに大事なことは、「どの仕事を自分がすべきか」考えることです。仕分けして、それ以外の仕事を誰かに任せるというのではなく、無茶ぶりできる能力を持つことが重要であると考えます。

   では、私たちに仕事を振る、そしてしばしば無理難題を言いつけてきて悩みのタネとなる上司、あるいはもっと偉い人はどうなのでしょう?

   こんな疑問が浮かびそうです。彼らにしても、新しい業務分野を開拓するなど、自ら戦略を立てて仕事をつくる機会が多いのは間違いないのですが、日常の仕事の多くは「振られる」ことによって成立しています。

   社長や役員だって例外ではありません。ある会社の営業部長が、社長にこう切り出しました。

「社長、お客さま感謝のパーティーに出席いただきたく、日程の調整を......」 「わかった。では秘書にスケジュールを確認して、開催日を固めてくれ」
「ありがとうございます。できれば、オープニングでご挨拶をいただきたく......」
「ああ、もちろん。挨拶の文案は営業担当役員のC君と練ってくれないか」
「承知しました。ではCさんにもその旨、お伝えして相談いたします」

   営業部長から社長、社長から役員に仕事が振られました。このように仕事は「振って、振られて」を繰り返しながら、ビジネスのプランが進行していくのがわかります。

高城幸司(たかぎ・こうじ)
1964年生まれ。リクルートに入社し、通信・ネット関連の営業で6年間トップセールス賞を受賞。その後、日本初の独立起業専門誌「アントレ」を創刊、編集長を務める。2005年に「マネジメント強化を支援する企業」セレブレインの代表取締役社長に就任。近著に『ダメ部下を再生させる上司の技術』(マガジンハウス)、『稼げる人、稼げない人』(PHP新書)。
「高城幸司の社長ブログ」
株式会社セレブレイン
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