2024年 4月 27日 (土)

メディアお断りの「億り人」が書いた投資アドベンチャー【気になる本の散歩道】

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元手の300万が6000万円! 会社を辞めた

   cisさんは1979年3月生まれで、法政大学4年生の2000年夏に初めて取引口座を開き、300万円を元手に株式投資を始めた。翌01年に大学を卒業し、親族が経営する企業に就職。投資のほうは02年からデイトレードに。一時期、資産を104万円まで減らし、補てんのために貯金や給料もつぎ込んではみたものの、結局は1000万円ほど負け続けたという。

   その後は投資スタイルを変えて勝ち続け、6000万円に増えた04年6月に勤務先を退職。以降、専業トレーダーとなって着々と資産を積み上げ、05年中に30億円に達した。

   後日わかったことだが、当初、どん底に落ち込んだのは大原則を理解していなかったためという。それは「上がり続ける株は上がり、下がり続ける株は下がる」ということ。たいていの初心者がそうであるように著者も、自分の「こうあるべきだ」という考えを優先させ、マーケットの潮目をキャッチできなかった。

   たとえば、コイントスを10回やってすべて表が出ても、11回目に表が出る確率は50%だが、多くの人はそろそろ裏が出るのではないかと意識しがち。つまり理論値に期待して「行儀のいいランダム」に傾いてしまう。そのイメージを投資に当てはめて流れを見失い、資産を減らすことにつながるというのだ。

   その典型が「押し目買い」。上がってきた株が少し下がったときに買うことをいうものだが、ぐんぐん上がっている株でも、利益を確定させるために売る人たちがいると、一時的に下落することがある。そこで買おうとする感覚が「押し目買い」を促す。

   しかし、「上がり続ける株は上がり、下がり続ける株は下がる」のが大原則なのだから、「ぐんぐん上がっている株は押し目を狙っていてもそのチャンスがなかなかこない」と、いうのがcisさんの考え。「押し目」と思って買ったところで、そこから下がり続ける可能性もあるわけだ。

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