2019年 11月 20日 (水)

急成長ECサイトから見る中国経済 驚きの1元グッズ並ぶ「拼多多」

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   2018年のGDP(国内総生産)成長率が6.6%と、「28年ぶりの低水準」となった中国経済。米国との貿易摩擦もあって先行きを気にする見方が出ている。

   しかし、広大な内陸部を中心に消費は底堅く、「その勢いを示す格好の指標がある」と、中国事情に詳しいクロスシー(東京・上野)の執行役員、山本達郎さんは語る。

   創業わずか3年弱の2018年7月、米ナスダック市場に上場した新興ECサイト「拼多多(PDD=Pinduoduo、ピンドゥオドゥオ)」がそれ。月間利用者数が4億人近くに達し、ショッピングサイト「Taobao(淘宝=タオバオ)」の5億人に早くも迫っている。

  • 「1元」の商品がずらりと並ぶ拼多多のサイト(スマホアプリで閲覧)
    「1元」の商品がずらりと並ぶ拼多多のサイト(スマホアプリで閲覧)
  • 「1元」の商品がずらりと……
    「1元」の商品がずらりと……

安い商品がSNSでもっと安くなる

   拼多多は、家電やファッションから日用品まで、幅広い商品を提供する点では、「中国EC2強」といえるアリババグループのTmall(天猫)・TaobaoやJD.com(京東=ジンドン)と同じですが、真っ赤な色使いが目立つトップページのデザインは、ひと昔前に中国で流行ったデザインを彷彿させます。

   庶民性と取り扱う商品の低価格が、とにかく強烈な個性。サイトに表示されている割引率を見ると「9割引」も珍しくなく、たとえば「新品」というダウンジャケットがたった10元(約163円)で売られていることもあります。

   そんな安い商品が、SNSを使うことでもっと安くなる。中国版LINEの「WeChat」で、「まとめ買い」をしたり、友人や親せきに情報をシェアしたりすると、さらに値段が割り引かれていきます。

   たとえば、100人でまとめ買いすれば、10元のダウンジャケットが1元になったりもする。1元、つまり16円ですよ!!

   商品を提供するメーカー側からすると、たとえ原価割れしても、これが広告費代わりとなり、商品認知度を高めることにつながりました。同時に、「2強」を追った拼多多は、この仕組みによって、口コミによってサイトを広げてもらうことになったのです。

   SNSとECを結び付けた「ソーシャルコマース」モデルですが、中国人の「おしゃべり好き」、「儲けや『お買い得感』に敏感」という国民性や消費行動に絶妙にマッチしたECサイトだったがゆえに、ユーザー数を一気に伸ばしていったとも言えるでしょう。

   グループ内でのチャットが簡単なWeChatでのやり取りによって、商品の値段がどんどん下がっていくわけですから、買いたい商品がある人にとってはワクワクしてきます。

   値引きのほかにも、クーポンやおまけがつくなど、中国の消費者にすれば拼多多での買い物はとにかく楽しく感じられるようですね。

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